どうも、ノマドクリエイターのショウヘイ( @shohei_creator )です。
Web ライターとして、クライアントから依頼された記事を作成する時に、書き始めのリード文(導入文)に何を書くべきか、いつも迷いませんか?
リード文(導入文)は、記事タイトルと見出しをつなぐ文章です。これといって、書くべき内容の方向性は定められていません。
しかし、自由に書けるからこそ、何を書けばいいか分からなくなりますよね。
そこで、今回の記事では、リード文(導入文)の存在意義とリード文(導入文)が書きやすくなる 5 ステップを説明します。
上手いリード文(導入文)が書けるようになると、読者の「記事の内容を詳しく知りたい!」という知的欲求をくすぐれて、すんなりと記事本文へ誘導できます。
記事の精読率が上がれば、読者の Web ページ滞在時間が長くなり、検索順位の上昇を期待できます。
上手いリード文(導入文)が書ける Web ライターは、クライアントにとって重宝します。継続案件を回してもらえたり、文字単価を引き上げてもらえたりなど、優遇される機会が多くなることでしょう。
リード文(導入文)の存在意義と書き方を理解して、上手なリード文(導入文)が書けるようになりましょう!
記事のリード文(導入文)とは
まずは、記事のリード文(導入文)とは何かという基本的なところから、説明を始めますね。
リード文(導入文)は、記事タイトルと最初の見出しの中間に位置する文章です。
リード文(導入文)の役割は、記事タイトルをクリックして Web ページに訪れた読者に対して、記事を読む必要性や重要性を訴えかけることです。
記事の精読率(=ページ滞在時間の長さ)は、読者が抱いている期待感の強さに比例します。
読者が「この記事には、自分に必要な情報が載っていそうだ!」と思うほどに、じっくりと記事を読み進めていくからです。
それなので、リード文(導入文)を書く時は、この記事を読むことが、いかに読者にとって有益なのかを伝えられる文章を意識することが大切です。
5 ステップで書ける!上手なリード文(導入文)の書き方
実際に記事のリード文(導入文)を書く時は、次に示す 5 つのステップに分けて書くことをオススメします。
読者の興味を引けて、かつ期待感も高められる文章に仕上がりやすくなります。
- 読者の抱えている問題の提起
- 問題によって生じる悩みや苦しみの共感
- 問題に対する解決方法の提示
- 問題解決に対する意欲の活気づけ
- 問題解決に向けた行動の喚起
この 5 つのステップは、 PASONA の法則や QUEST フォーミュラと呼ばれている「人間の心理誘導テクニック」を参考にしています。
そのため、読者の心情に沿った文章に仕上げられるので、読者の興味を引きやすく、また期待感を高めやすいというわけです。
【 PASONA の法則】
PASONA の法則は、次の 5 つの段階から構成されています。
- P : Problem ・・・・・・読者が抱えている問題点を提示する。
- A : Agitation ・・・・・・問題点を強調して、読者の問題意識を高める。
- So : Solution ・・・・・・読者の抱えている問題点を解決する方法を提案する。
- N : Narrow Down ・・・・・・限定性や緊急性を匂わせて、問題解決の先延ばしを防ぐ。
- A : Action ・・・・・・問題解決に向けて行動を起こすように後押しする。
【 QUWST フォーミュラ】
QUEST フォーミュラは、次の 5 つの段階から構成されています。
- Q : Qualify ・・・・・・記事の対象読者を絞る。
- U : Understand ・・・・・・読者が抱えている問題について、その悩みや苦しみに共感する。
- E : Educate ・・・・・・読者が抱えている問題の解決方法を提案する。
- S : Stimulate ・・・・・・問題解決によって得られるメリットなどを明確にして、読者の期待感を高める。
- T : Transition ・・・・・・問題解決に向けての具体的な行動を起こさせる。
なお、あなたが実際に記事のリード文(導入文)を書く時は、厳密に 5 ステップを守る必要がありません。
必要に応じて、ところどころのステップを飛ばしても大丈夫です。
それでは、 1 つ 1 つのステップに応じて、どのような文章を書けばいいのか説明していきます。
ステップ 1 :読者の抱えている問題の提起
ステップ 1 では、記事を読みに訪れた読者が抱えているであろう問題を提起します。
これには、 2 つの目的があります。
1 つ目の目的は、読者を絞りこむことです。
問題の内容について具体的に触れられていれば、それを見た読者は「そう、その問題について、自分も悩んでいるんだよ」と思います。まるで、自分のために書かれた記事のように錯覚します。
記事に対して、読者が強い興味を抱くことは、間違いありません。
2 つ目の目的は、読者の問題解決に対する期待感を高めることです。
自分が抱いている問題を的確に言い当てられれば、読者は「この記事は、自分が抱えている問題を解決するために、何か役立つ情報が載っているかも!」という期待感を高めます。
この記事のリード文(導入文)であれば、以下の文章がステップ 1 に該当します。
Web ライターとして、クライアントから依頼された記事を作成する時に、書き始めのリード文(導入文)に何を書くべきか、いつも迷いませんか?
ステップ 2 :問題によって生じる悩みや苦しみの共感
ステップ 2 では、問題によって生じる悩みや苦しみについて、「その気持ち、分かります」という共感をおこないます。
わざわざ共感の文章を書く理由は、読者に親近感を覚えてもらうためです。
人間が何か新しい物事に触れる時は、馴染みある人物に関連した物事であれば、すんなりと受け入れる傾向があります。
たとえば、あなたが何か失敗した時に、「親しい友人から注意された場合」と「赤の他人から注意された場合」では、どちらの方が注意を受け入れやすいですか?
たとえば、あなたが新しくビジネス本を買おうと思った時に、「本好きの友人からオススメされたビジネス本」と「書店のポップに書かれた、書店員オススメのビジネス本」では、どちらのビジネス本を買おうと思いますか?
おそらく、馴染みある人物が関連している物事ほど、すんなりと受け入れやすいのではないでしょうか。
もしも、自分と似たような問題を抱えていた人が書いた記事であれば、何やら親近感を覚えませんか?
同じ問題に苦しんだ仲間として、真面目に記事を読みたくなりませんか?
これこそ、読者が抱えている問題に共感する文章を書く理由です。
この記事のリード文(導入文)であれば、以下の文章がステップ 2 に該当します。
リード文(導入文)は、記事タイトルと見出しをつなぐ文章です。これといって、書くべき内容の方向性は定められていません。
しかし、自由に書けるからこそ、何を書けばいいか分からなくなりますよね。
ステップ 3 :問題に対する解決方法の提示
読者の問題意識を呼び起こし、読者が記事の執筆者(あなた)に親近感を覚えたところで、問題に対する解決方法を提示します。
解決方法を提示するといっても、あくまでも「この記事には、あなたの問題を解決するための こんな情報を載せていますよ!」と簡潔に宣言するだけで充分です。
この記事のリード文(導入文)であれば、以下の文章がステップ 3 に該当します。
そこで、今回の記事では、リード文(導入文)の存在意義とリード文(導入文)が書きやすくなる 5 ステップを説明します。
ステップ 4 :問題解決に対する意欲の活気づけ
問題の解決方法が記事に載っていることを知らせたら、次に問題を解決することで得られるメリットを並べ立てます。
これにより、読者の問題解決に対する意欲を活気づけます。
読者に問題の解決方法を知ってもらうためには、記事を読んでもらう必要があります。
誰でもそうですが、文章を読むことは、面倒なものです。数分であっても、時間が掛かります。我慢強くない読者であれば、途中で離脱してしまうでしょう。
そこで、問題を解決することで得られるメリットを明確にしておくことで、読者を発奮させます。記事を読もうという意欲を活気づけます。
この記事のリード文(導入文)であれば、以下の文章がステップ 4 に該当します。
上手いリード文(導入文)が書けるようになると、読者の「記事の内容を詳しく知りたい!」という知的欲求をくすぐれて、すんなりと記事本文へ誘導できます。
記事の精読率が上がれば、読者の Web ページ滞在時間が長くなり、検索順位の上昇を期待できます。
上手いリード文(導入文)が書ける Web ライターは、クライアントにとって重宝します。継続案件を回してもらえたり、文字単価を引き上げてもらえたりなど、優遇される機会が多くなることでしょう。
ステップ 5 :問題解決に向けた行動の喚起
最後に、読者が記事を読む後押しをしてあげます。
後押しの文章については、 1 文程度のサラッとした内容で構いません。
読者を鼓舞したり、理想の未来像を語ったりしてもいいでしょう。
この記事のリード文(導入文)であれば、以下の文章がステップ 5 に該当します。
リード文(導入文)の存在意義と書き方を理解して、上手なリード文(導入文)が書けるようになりましょう!
記事のリード文(導入文)の適切な文字数
記事のリード文(導入文)の適切な文字数としては、 400 文字以内と思われます。
リード文(導入文)の長さについては、これといって厳密な決まりはありません。
ただし、あくまでも「読者を記事本文に誘導するための文章」なので、長々と書かれていても困りものです。記事を読むテンポが悪くなります。
この記事で紹介した 5 ステップを元にしてリード文(導入文)を書こうとすると、 300 ~ 400 文字の範囲内に収まるでしょう。
ちなみに、この記事のリード文(導入文)の文字数は、最初の挨拶文を除外すると、 477 文字になります。しっかりと書いたので、少し長めですね。
ステップ 4 を控えめに書いたり、ステップ 5 を削除したりすれば、 300 文字以内に収めることも可能です。
クライアントから渡されるライティングマニュアルによっては、リード文(導入文)の文字数の範囲を指定している場合もあるでしょう。
5 ステップを元にしたリード文(導入文)の書き方を参考にしつつ、クライアントが指示する文字数に収まるように調整してください。
まとめ
- リード文(導入文)の役割は、読者に記事を読む必要性や重要性を訴えること。記事を読むことで、読者にどのようなメリットがあるのか伝える。
- リード文(導入文)を書くための 5 つのステップ
- ステップ 1 :読者の抱えている問題の提起
- ステップ 2 :問題によって生じる悩みや苦しみの共感
- ステップ 3 :問題に対する解決方法の提示
- ステップ 4 :問題解決に対する意欲の活気づけ
- ステップ 5 :問題解決に向けた行動の喚起
- ステップ 1 では、読者を絞りこみ、問題解決に対する期待感を抱かせる。
- ステップ 2 では、問題によって生じる悩みや苦しみに共感することで、読者から親近感を覚えてもらう。
- ステップ 3 では、記事の中で、読者の問題を解決できる方法を記載していることを伝える。
- ステップ 4 では、問題解決によって得られるメリットを並べ立てて、記事を読み進める意欲を活気づける。
- ステップ 5 では、読者が記事を読むための後押しとなる 1 文を添える。
- 記事のリード文(導入文)の適切な文字数については、 400 文字以内がオススメ。あまりにも長々と書きすぎると、記事を読むテンポが悪くなるため、注意すべし。