小説家になろう・カクヨムのPVを飛躍的に増やす方法

 

どうも、ノマドクリエイターのショウヘイ( @shohei_creator )です。

 

ここ数年、小説家になろうやカクヨムなど、小説投稿サイトから作家デビューする人が次々に登場していますね。

新人賞を取る以外にも、小説投稿サイトで書籍化オファーを受けることも、作家デビューの1つの方法として有名になりました。

 

出版関係者から書籍化オファーを受けるために、まずは投稿サイトで小説PV数を増やして、人気小説になる必要があります。

 

今回の記事では、小説家になろう・カクヨムでPV数を増やし、人気小説を書くための方法をまとめました。

 

 

目次

小説家になろう・カクヨムで大人気になる小説を書くためには

 

書籍化オファーを受けるほどの人気小説を書くためには、小手先のテクニックに頼っても無駄です。

テクニックは、しっかりした基礎(小説自体の魅力)があって、はじめて大きな効果を発揮します。基礎がガタガタでは、効果を発揮しません。

テクニックは、あくまでも後押しです。

 

まずは『想定読者を明確にして、狙うべきカタルシスを決める』という作品構想の土台固めから、正しく進めていく必要があります。

建物の基礎工事

 

 

土台固めの段階で失敗していたら、その上に建てた建物は、あとで崩れて使い物にならなくなります。

同様に、作品の『想定読者を明確にして、狙うべきカタルシスを決める』ことをサボると、想定読者にとって魅力ない物語に仕上がります。

どれだけ投稿数を重ねようと、需要の無い物語は、人気になりません。駄作は駄作。努力するだけ徒労です。

崩れた家

 

 

 

第1段階:小説の想定読者を決めて、読者が望むカタルシスを推測する

 

人気小説を書けない人がやってしまいがちなことは、自分が読みたい世界観・登場人物・物語展開のままに小説を書くことです。

 

読者の需要を無視して『自分の好きな世界観・好きな登場人物・好きな展開』を詰め込んだ小説を投稿しておきながら、 PV 数を伸びないことを

「作品を見る目の無い奴ばかりだ」

「投稿サイトの構造が悪くて、自分の作品が目立ちづらいせいだ」

というように責任転嫁することは、ただのワガママです。

駄々をこねる男性

 

 

あくまでも、小説を読んで善し悪しを判断する人は、読者です。

多くの読者が高評価する小説(娯楽物)を提供していてこそ、その小説は人気になります。

 

人気小説の基礎中の基礎は、想定読者の需要(体験したいカタルシス)を読み取り、それを叶えることを徹底追求した物語を用意することです。

 

 

 

具体例:想定読者の決定から、狙うべきカタルシスの推測まで

 

記事内容を理解しやすくなる具体例として、実際に一から小説づくりしてみます。

 

この具体例では、想定読者を『小説投稿サイトの投稿者』とします。

小説の作り手は、小説を読むことも大好きです。想定読者のターゲットとして、申し分ありません。

パソコンを操作する男性

 

 

では、次に『小説投稿サイトの投稿者』が体験したがっているカタルシスを考えましょう。

 

想定読者が体験したがるカタルシスは、『現実の日常では満たされない願望』です。

読者は空想物語を読み、登場人物の体験を通して『現実の日常では満たされない願望』を擬似的に叶えようとします。

 

では、『小説投稿サイトの投稿者』が体験したがっているカタルシスとは、いったい何か。

小説作者が望むカタルシスは『自分が書いた物語の世界に作者本人が入って、登場人物として活躍すること』と、私は推測しました。

誰に頼まれたわけでもなく、作者が自ら進んで空想物語を作る理由は『その物語を作者本人が擬似体験したいから』でしょう。

吸血鬼のコスプレ衣装を着る男性

 

 

 

第2段階:想定読者がカタルシスを体験しやすい主人公と舞台を用意する

 

想定読者を定め、狙うカタルシスも決めたら、次は『想定読者がカタルシスを体験しやすい主人公と舞台』を用意しましょう。

箱庭

 

 

 

具体例:想定読者がカタルシスを体験しやすい登場人物・舞台の設定

 

具体例の想定読者は『小説投稿サイトの投稿者』です。

 

主人公は、読者が自己投影しやすいことが必要です。また、読者の理想像であることも重要になります。

主人公は『小説投稿サイトで、多くの読者ファンを持っている人気投稿者(男子高校生)』とします。

男子高校生

 

 

『小説投稿サイトの投稿者』が体験したがるカタルシスは、『自作の物語に作者本人が登場して活躍すること』です。

物語の主要な舞台は『投稿者が作った物語の世界』とします。

見開きの洋書

 

 

ここからは『作者が自作の物語に入る』という経緯づくりです。

この部分は、ある程度の話の筋が通っていて、最低限の理屈付けがあれば OK です。

 

以下、投稿者の登場から物語入りまでの大まかな流れです。細かい設定は省略します。

物語の流れ(導入部分)

  1. 高校から帰って来た創一(主人公)は、自室のノートパソコンの前に座り、電源を付ける。
  2. 小説投稿サイトを開き、推敲途中だった最新話の編集画面を表示する。物語展開の整合性や誤字脱字衍字をチェックした後、最新話を公開する。
  3. 夕食を食べて風呂から出た後、 PV 数の伸び具合や読者感想を確認するために、再び小説投稿サイトを開く。
  4. マイページを開くと、数か月前に完結させた長編小説に異常な数の新着感想が付いていることに気付く。感想の多くは『物語の展開を大幅に書き換えて、バッドエンドにしたこと』に対する苦情だった。
  5. 創一は、身に覚えのない苦情に疑問を持つ。そこで、完結させた連載小説を見にいくと、物語の内容が誰かによって書き換えられた事実を目にする。
  6. 創一は不正ログインされたことを疑い、すぐにユーザーパスワードを変更する。その後、ノートパソコンのハードドライブから小説のバックアップデータを引っ張り出し、完結小説を元通りに修正する。
  7. ユーザー活動報告に、不正ログインの件とお詫びを書いた後、ひとまず床に就く。
  8. 翌日。学校から帰って来た創一は、ノートパソコンを立ち上げる。連載小説の続きを書こうとすると、再び異様な数の感想が完結小説に付いていることに気付いた。感想を見ると、完結小説がバットエンドに変わったままであることに対する苦情だった。
  9. 創一が完結小説ページを確認すると、物語の内容が再び書き換えられて、バッドエンドになっている。
  10. 呆気に取られた創一は、サイト運営者に問い合わせた方が良いと考え、マイページのトップに戻る。問い合わせボタンをクリックしようとした矢先、新規のダイレクトメールが届いていることに気付く。
  11. 不正ログインを検知したサイト運営者からのメールかもしれないと思い、創一は受信メールボックスを開く。
  12. しかし、メールの送り主は『造物主』と表示されてて、件名には『バッドエンドの贈り物、気に入ってくれたかな?』と書かれていた。
  13. メール本文には『物語をバッドエンドに書き換えたこと、登場人物の運命を恣意的に決めることに対する非難、今後も物語が修正されるたびにバッドエンドに書き換える宣言』が書かれていた。
  14. 創一は怒り、造物主へ『不正ログインの件を運営に報告すること、作者が物語の筋書きを自由に決めることは当然の権利であること』を記載したメールを返信する。
  15. 直後、造物主からメールが返って来る。メールには『外部の存在が登場人物の運命を決めることは暴虐であること、物語の筋書きは物語によって紡がれるべきだ』という旨が書かれていた。
  16. 創一は違和感を抱きつつ、『そんなことを言われる筋合いはない、自分が物語の創造者だ』という反論メールを送り返す。
  17. 造物主からの返信メールには『物語の成り行きを変えたいなら、定まりし運命に立ち向かうか?』と書かれていた。
  18. 創一は『定まりし運命』を『バッドエンドに書き換えられること』と思い、不正ログインに対する徹底抗戦の意味で『望むところだ。お前の好きなようにさせない。僕が物語の運命を決める』と書いたメールを送る。
  19. 造物主からのメールには『よろしい。ならば、存分に運命に抗いたまえ。・・・・・・今こそ、我が主の宿願を叶え奉る』という謎の文章が書かれていた。
  20. 創一が不可解に思った直後、ノートパソコンの画面が眩しく光る。それと同時、創一は意識の混濁を感じて、間もなく気を失う。
  21. 創一が気が付くと『物語本来の主人公』が初登場した場所にいた。
  22. その後、創一は『物語本来の主人公』の代わりとして、物語序盤の事件の数々に巻き込まれていく。

 

 

 

第3段階:小説の読者に受ける王道要素(テンプレ)を導入する

 

より多くの読者から人気を集めるなら、王道要素入れるべきです。

 

代表的な王道要素は、次の通りです。

小説(特にラノベ)の王道要素

  • 物語の舞台は、学園または異世界
  • 異様に高い能力による無双劇(俺 TUEEEEE )
  • 神などから超強力な特殊能力を与えられる
  • 幸運に恵まれて、莫大な資産・権力を手に入れる
  • 多くの異性からモテる・求愛される
  • 人物的に評価され、数多くの仲間ができる
  • 悪の軍団を倒していく勧善懲悪の展開
  • 難題な試練を乗り越え、宝(武器・能力・姫など)を得る
  • 物語が進むにつれ、登場人物(特に主人公)の『欠落した何か』が回復する

 

 

昨今の若者向け小説では、この王道要素をテンプレと揶揄されることが多いです。

 

王道要素それ自体は、素晴らしい物です。

王道が王道たる所以は、大衆から好まれるからです。

観客

 

 

しかし、王道要素を詰め込んだ類似作品が量産された結果、読者は食傷気味になっています。飽きているのです。

たとえば、老若男女問わず、カレーライスは日本全国で好まれています。しかし、毎回カレーライスばかり食べていては、誰だって嫌気が差します。

カレーライス

 

 

同じ食材を使っても、調理方法や味付けを変えれば、肉じゃが・シチュー・コンソメスープ・ミネストローネ・ポテトサラダなど、さまざまな料理を作れます。

 

 

創作物も、料理と一緒です。

たとえテンプレの王道要素でも、今までにない意外な切り口で、物語に導入してみましょう。

王道でありながらも、目新しい作品を生み出せます。

 

 

 

具体例:主人公に『万能な制限付き能力』を持たせる

 

読者が主人公に自己投影して楽しむためには、主人公が活躍しやすくなり、他の登場人物と差別化できる要素を付け足す必要があります。

 

 

今回の具体例では、主人公の身体能力を平均値にする代わりに、リライトという特殊能力を持たせることにします。

ざっくりした能力説明は、次の通りです。

リライト能力について

『物語の設定を上書きする』という、作者ゆえの固有能力とします。

発動条件は、主人公が干渉対象に触れていて、かつ命令内容を発言すること。

能力制限として、効果持続時間は5秒。

効果時間を超えた場合、上書き前の『元の設定』に戻る。

 

 

能力の応用力が高くて、かつ効果制限を設けることには、次のメリットがあります。

応用の利く制限能力のメリット

  • 日常生活から戦闘まで、さまざまなことに能力が応用できるので、主人公が万能に活躍できる。
  • 主人公が強くなりすぎないので、無双系主人公の弱点である『敵キャラクターが弱くて手ごたえが無い』が起きない。
  • 能力に制限があるので、主人公が戦闘に創意工夫する余地があり、読者を飽きさせない。

 

 

 

小説家になろう・カクヨムでPV数を増やすテクニック

 

ここからは、小説家になろう・カクヨムのPV数を増やす具体的なテクニックについて説明していきます。

 

具体例として、カクヨムに載せた場合を掲載します。

 

 

小説タイトル・キャッチコピー・あらすじの段階で、想定読者の興味を引けるかどうかが全て

 

ビジネスの世界では、商品の売り上げを決める最も重要な部分は、商品紹介ページの大見出しです。

 

大見出しは、商品紹介ページの中で、最初に目に入る部分です。

閲覧者が大見出しを読んだ段階で「つまらなそうだな」と判断されたら、すぐにブラウザバックされます。

もちろん、商品が買われることはありません。

 

 

小説についても、上記のことが当てはまります。

いくら本編の質が良くても、小説タイトル・キャッチコピー・あらすじの段階で、新規読者から「つまらなそうだな」と思われてしまったら、本編は読まれません。

 

一向にPV数が増えない人の多くは、小説タイトル・キャッチコピー・あらすじの段階で、読者の興味付けに失敗しています。

小説タイトル・キャッチコピー・あらすじの段階で、読者の興味が引けているなら、本編の第1話または最新話のPV数は、確実に伸びるからです。

 

 

 

小説のタイトルは、興味引き用・物語属性のキーワードを入れる

 

小説投稿サイトでは、小説タイトルは『小説本編の入り口』です。

新規読者が小説タイトルを見て「なんか、つまらなそう」と思ったら、その時点で終わりです。本編どころか、あらすじも読まれません。

 

小説タイトルには、第一に『興味深いキーワード』を入れることが大切です。

 

読者が思わず興味を引かれるキーワードには、次の特徴があります。

読者が興味を引かれるキーワードの特徴

  • 反社会的(犯罪や暴力、恐怖に関わる表現)
  • 性的(異性交遊やハーレムに関わる表現)
  • 新奇性(目新しくて、常識に反している表現)
  • 快適性(癒しに関わる表現)
  • 社会承認(富、名声、権力に関わる表現)
  • 自己優越(万能、才能に関わる表現)

 

 

また、小説タイトルを読んだだけで、どんなジャンルの物語か推測できることも重要です。

 

舞台が学園の小説なら、『学校』『学園』『スクール』『学生』『高校生』というキーワードをタイトルに入れれば、ひと目で『学校を舞台にした物語』と分かります。

『学園もの』が好きな読者であれば、それらのキーワードを見ただけで、小説本編に興味を持ちます。

 

 

 

具体例:小説タイトルに興味付け・異世界キーワードの導入

 

小説の具体例は『自分が書いた物語の世界へ、作者本人が転移する』という物語でしたね。

 

タイトルは書きますが、物語の中身については、考えていません。あくまでも、記事執筆用に具体例として用意しているだけだからです。

 

タイトル決めの趣旨を説明することが目的なので、かなり極端な内容を選びました。

長すぎるタイトルは鬱陶しいので、適度な文量に抑えてあります。

小説タイトルの具体例

リライター ~創造神は、幼女エルフの下僕になりました~

 

 

色々とツッコミどころがあるでしょうから、解説します。

 

まずは、最初の『リライター』について。

これは、『バッドエンド行きの物語を書き換える作者本人』を表す語です。

作品を一言で表す呼び名が欲しいので、タイトルの先頭に付けました。

リライター自体は、キーワードとして重要ではありません。

 

 

次に、問題となる副題『創造神は、幼女エルフの下僕になりました』について。

これには色々と狙いがあるので、解説が複雑になります。

 

『創造神』は、これまた作者本人の言い換えです。

物語の作者は、いわば世界を創造した神なので。

 

次に、『下僕』について。

これは、読み手から注目されるために、反社会的キーワードを入れた結果です。

至高の存在を意味する『創造神』と従属の存在を意味する『下僕』を組み合わせ、ミスマッチによる意外性を狙っています。

 

そして、『幼女エルフ』について。

異世界要素のあるキーワードを使いたかったので、ひとまず『エルフ』を選びました。主人公のヒロイン枠みたいな存在です(たぶん)。

 

普通のエルフのままでは、興味付けとして弱そうに思えたので、『幼女』を付け加えました。

幼女設定にすれば、オタク受けを狙えそうです。『創造神なのに、幼女の下僕』という強烈な矛盾(意外性)も生まれました。

 

 

 

キャッチコピーは、読書メリット(カタルシス)も入れる

 

キャッチコピーの設定は、カクヨムで可能です。

 

キャッチコピー決めの要領は、タイトル決めと同じです。

読者の興味付けを重視したキーワードを盛り込みましょう。

 

キャッチコピーの場合は、より文章っぽい言い回しが使いやすくなります。

そこで、『物語を読んだら、どんなカタルシスが体験できるか』という読書メリットも盛り込んでいきましょう。

 

 

 

具体例:キャッチコピーの前半に性的要素、後半に読書メリットを入れる

 

作者が自作の物語に入り込み、物語の世界を体験しながら活躍できる。このカタルシスを得られることが読書メリットです。

そこで、キャッチコピーは、次のようにしました。

小説キャッチコピーの具体例

気付いたら、エルフにキスされて奴隷化! 作者が自作小説に召喚されました (35文字)

 

 

自分で書いてて「気持ち悪いなぁ・・・・・・」と思いつつ、真面目にキャッチコピーの狙いを解説します。

ちなみに、物語の出だしは『投稿者が物語の世界に引き込まれ、主人公の役割を演じることになった。その結果、代役としてエルフ幼女に召喚されて、主従契約のためにキスされる。そして、身辺警護を命令される』ということに決まりました(たった今)。

 

まずは、一文目の『気付いたら、エルフにキスされて奴隷化!』について。

注目されることを最優先したかったので、性的表現(キス)を使いました。

『奴隷化』の部分は、『下僕』の言い換えですね。反社会的キーワードを入れました。

 

次に、『作者が自作小説に召喚されました』について。

この部分は、読書メリットです。この小説を読んだら『自作小説の中に入って冒険できるカタルシスを得られる』ことを伝えています。

 

 

 

あらすじには、事件性を匂わせることを書くべし

 

物語のあらすじは、いきなり衝撃的な展開の描写を載せるべきです。

事件性を感じる文章を見せることで、想定読者の興味を引き付けられます。

 

あらすじ冒頭に、主人公の紹介や世界観のような『面白味の無い設定説明』を書くと、想定読者から「なんか小難しそうだから、いいや」と思われてしまいます。

まずは衝撃的な展開を載せて、読者から「なんだか面白そうだ!」と思ってもらうことが大切です。

 

 

具体例:あらすじの前半に衝撃展開を入れて、後半に物語の要約を入れる

 

物語の序盤の成り行きは、次のようにします。

物語の序盤設定

王位継承者の幼きエルフ『リーナ』は、魔王軍によって故郷である国を破壊されてしまった。

リーナは森の奥深くに逃げる途中で、お付きの従者とはぐれてしまう。

リーナが茂みに隠れていると、追手の魔獣に殺されたと思わしき従者の断末魔が聞こえて来た。命の危険を感じたリーナは、国宝の指輪に嵌め込まれた魔石の魔力を代償にして、使い魔の召喚儀式を始める。

召喚儀式によって、本来の主人公の代わりに、創一(物語作者)が仰向けの状態で召喚された。

召喚が完了した後、創一は目を覚ます。仰向けで寝ている状態に気が付き、ひとまず体を起こす。

リーナは人間が召喚されたことに面食らうが、魔獣が接近する物音に焦り、即座に契約の口づけを交わす。

リーナが創一に護衛を命じた直後、魔獣が姿を現す。

 

 

設定に詰めの甘さは感じますが、即興ネタなので、ご愛敬。

さて、上記の内容に基づいて、あらすじを書いてみます。

あらすじの具体例

いきなり、エルフの幼い少女にキスされた。きらめく魔法陣。手のひらに浮かぶ奇怪な紋様。少女は唇を離し、頬を染めながら宣言する――さあ、従属の証に、わらわを護衛せよ――と。間髪を置かず、茂みから次々に飛びだす魔獣の群れ。今にも飛び掛からんとする魔獣を前にして、召喚された創一は、夢を見ている気分だった。なぜなら――『自分の書いた小説と全く同じ展開』だったのだから。自らが生み出した世界に投げ込まれ、作者の創一は何を思い、何を感じるか。バッドエンドに書き換えられた物語を”上書き”すべく、命懸けの異世界冒険が幕を開ける!

 

 

あらすじ冒頭で、エルフの少女にキスされるという衝撃的(?)事件から入ります。

続けて、魔獣の群れに襲われている危機的状態であることを書きます。

この2つにより、読者の興味を引き付けます。

 

小説検索で表示される概要では、あらすじの始め約 80 文字しか表示されません。それ以降は省略されます。

それなので、衝撃的な展開の説明を最初に書きましょう。

 

 

後半では、物語の要約を書いておくことで、どんな内容か大まかに把握できるようにしました。

あらすじ全文

 

 

 

小説の投稿時間について|アクセス数の多い時間帯と曜日

 

結論から書くと、最も多くの PV 数を見込める時間帯は、平日の午前5時~8時と言えます。

ぴったりの時間を狙わず、『時』の切り替わりから 10 分~ 20 分ずらして投稿すると、より多くのPV数を見込めます(具体例: 6 時 15 分)

 

PV数を増やせる投稿時間については、多くの投稿者が考察しています。

彼らの考察を見比べてみても、それぞれの提案時刻には、何かしらデメリットがあります。

  • 投稿サイトを多くの読者が使う時間帯を狙う
    • PV数獲得を狙う投稿者が集中しやすく、新着欄から流される(デメリット)
  • 投稿者が投稿してこない時間帯を狙う
    • 投稿サイトを使う読者数が少ないので、PV数が増えづらい(デメリット)

 

 

そこで、信ぴょう性の高い統計データはあるか探したところ、参考になるものを見つけました。

下のグラフは、『小説家になろう月間ランキング上位 300 位の短編小説における時間帯ごとのPV数』を『月間に投稿される短編小説の本数』で割ったものです。

ざっくり説明するなら、『短編小説1投稿あたりの獲得平均PV数』の時間帯別グラフ(月間)ですね。

 

 

グラフによると、午前5時~8時の間は、比較的に多くのPV数を獲得できるようです。

通勤・通学中の読者が大半でしょうから、正確には、平日の午前5時~8時の間がオススメと言えます。

 

補足

統計データは短編小説のものです。

しかし、大局的に見れば、投稿と閲覧の動きに関して、長編小説・短編小説で大きな違いは無いでしょう。

 

 

ちなみに、手動投稿する場合の適切な分帯( 0 分~ 59 分)ですが、1分~ 59 分のどこでも OK です。

ただし、 0 分ピッタリは駄目です。

 

次のグラフは、小説家になろうの分別投稿数の統計データです。

0分ピッタリは、予約投稿機能を使う人が多い都合で、投稿が過密していることが分かりますね。言い換えれば、0分ピッタリの投稿は、新着欄から確実に流されてしまうということです。

また、 1 分~ 59 分の範囲内は、投稿数に大きな差は見られません。強いて言えば、 1 分~ 15 分の間は、投稿数が多いようですね。まあ、誤差みたいなものです。

 

 

 

1話の文章量を抑えめにして、投稿数(露出回数)を増やす

 

個人的には、1話の文字数は 3500 ~ 6000 字がオススメです。

 

1話の文字数が 6000 字を超えそうだったら、キリの良いところで分割しましょう。そして、1つ目の投稿から時間をおいて、分割後の方も投稿しましょう。

投稿数が増えれば、新着枠に作品が掲載される回数が増えます。露出数が増えれば、新規読者を獲得できる度合いも増えますよね。

 

しかし、文章を削って分割投稿したことで『1話の読み応えが減った』と読者に思われては困ります。

ここで気になるのは、どれくらいの文章量が適切なのかということですね。

 

次のグラフは【小説家になろうの1話あたりの文字数別ポイント割合の統計データです。

噛み砕いて説明するなら『1話を何文字にすれば、読者から最も高評価(ブックマークされたり、評価を書かれたりなど)されやすくなるか』を調査したデータですね。

統計データを見ると、1話 3500 ~ 6000 文字にすると、最も高評価されやすくなることが読み取れます。

 

 

注意すべきは、1話 6000 文字を超えると、だんだんと高評価されづらくなっていることです。

 

恐らく、 1 話が 6000 文字以上となると、読者としては「隙間時間で読むには、ちょっと長いかな」と感じるのでしょう。

日本人が1分間に読める文字量は、平均 400 ~ 600 文字と言われています。1話 6000 文字なら、読み終えるまで 10 分は必要ということです。

小説投稿サイトの作品を読む人は、通勤通学や昼休みなど、数十分の空き時間の暇つぶしを目的にする人が多いです。そういった人にとっては、 10 分前後で読み終える文章量( 3500~6000 文字)が丁度いいのでしょう。

電車の中で読書する女性

 

 

 

キャッチコピーの色に暖色を使う

 

カクヨムに投稿する場合は、キャッチコピーを付ける時に、文字色を選べます。

注目されることを重視するなら、文字色は赤色オレンジ色などの暖色系がオススメです。

 

交通標識に赤色や黄色が多い理由は、暖色系は注意を引けるからですね。

交通標識

 

 

 

人気タグを積極的に使う

 

タグ検索から新着作品を探す読者のことを考慮して、多く使われている人気タグを付けるようにしましょう。

 

人気タグを使えば、もちろん多くの投稿者の作品と競うことになります。

しかし、マイナータグを付けて『誰からもタグ検索されない』という事態になるよりは、人気タグを使った方が良いですね。

小説投稿サイトの人気キーワード

 

 

 

類似作品の感想・レビューを書く

 

これは、他作者の小説に感想・レビューを書くことで、次の集客効果を狙う方法です。

感想・レビューによる集客効果

  • 作者から好意を得られて、感想返しやブックマークを期待できる。
  • 感想に表示されたユーザー名リンクをたどって、他作者のファンがやってくる

 

 

しかし、この方法は、それほど大きな集客効果は期待できません。

仮に実践するなら『好きな小説を読むついでに、こまめに感想を書こう』くらいの心持ちが丁度いいですね。

 

効率よく他作者のファンを引っ張ってきたいなら、次の2つを実践しましょう。

効率よく他作者のファンを集客する方法

  • 感想を書く小説は、自分が執筆している小説のジャンルに合わせる
  • 自分のユーザー名は『~~@異世界召喚ものを執筆中』というようにして、どんな小説を投稿しているか分かりやすくする

 

 

投稿小説のランキングサイトに登録する

 

投稿小説サイト内のランキング以外にも、非公式に投稿小説を収集してランキング付けしているサイトもあります。

代表例は、小説家になろう勝手にランキングツギクルです。

どちらとも、無料かつ簡単な手続きで登録完了できます。

 

この手の非公式ランキングサイトに登録しておけば、これらを経由して小説投稿サイトに訪問してくれるユーザーの登場を期待できます。

どれほどの効果があるか未知数ですが、やっておいて損はありません。

 

小説家になろう勝手にランキングの登録方法は、こちらのページに掲載されています。

ツギクルの登録方法は、こちらのページに掲載されています。

 

 

 

Twitter やブログで小説を宣伝する効果はあるのか

 

小説の PV 数を増やすために、 Twitter やブログで小説を宣伝している人が数多くいます。

この記事の趣旨は『小説投稿サイトの PV 数を増やす方法をまとめる』なので、作品の宣伝についても触れておきますね。

 

結論から言うと、 Twitter やブログで小説を宣伝したところで、たいした効果はありません。たとえ効果があっても、無視できるほどの誤差です。

だから、宣伝に力を入れる必要は、全くありません。

 

『リツイートした中から抽選で、 100 名に Amazon ギフト券 1000 円分をプレゼント』みたいな即物的な話なら、どこからともなく、わんさかユーザーがやって来ます。

けれど、単なる小説の宣伝なんて、誰も興味ありません。読んだところで、1円も得になりません。その小説が本当に面白いかどうかも分かりません。読めば分かるでしょうが、読むのに時間がかかるし、面倒くさいです。誰が書いたかも分からない無名の小説を読むくらいなら、すでに面白いと分かっているスマホゲームで遊んでいた方が、よほど有意義な時間の使い方です。多くの人々は、そう考えます。

だから、 Twitter やブログで小説を宣伝したところで、集客効果なんて期待すらできません。

 

嘘だと思うなら、 Twitter やブログにアクセス解析をつけて、どれだけリンクがクリックされたか計測してみれば、宣伝の無意味さを実感できます。

Twitter なら、 Twitter アナリティクスでツイート解析できるようになります。ブログなら、リンクに計測用のタグを埋め込んで、 Google アナリティクスで計測してください。

 

この記事を知り合いに共有する
  • URLをコピーしました!
目次