小説・ラノベの面白い冒頭(書き出し)の書き方|具体例も掲載

 

どうも、ノマドクリエイターのショウヘイ(@shohei_creator)です。

 

小説やライトノベルの書き出しって、迷いますよね。

面白くない書き出しを書いてしまったら、読者に「この小説、なんか つまらなそうだな」と思われて、それ以降は読まれなくなってしまいます。

 

今回の記事では、セールスレターの発想を混ぜつつ、読者の興味を一気に引き込む小説・ラノベの書き出しについて説明します。

 

はじめに、書き出しを考える為に役立つ、体系的な枠組みを説明します。

また、参考になりそうな書き出しを引用して載せますね。

 

 

小説・ラノベの冒頭(書き出し)は『興味付け』を重視すべし

 

商品について説明しつつ、読み手の購入意欲を高める文章(ページ)をセールスレターと言います。

 

セールスレターでは、読み手の興味を引くことを最も重要視します。

読み始めの段階で、読み手から「つまらなそうだ」と思われたら、読み手はセールスレターから離脱してしまうからです。

 

 

このことは、小説・ラノベの書き出しについても言えます。

多くの読者は、最初からガッツリ読み込もうと思って、冒頭(書き出し)を読もうとしません。

大半の場合は「どんな内容かな? ちょっと読んでみよう」という気軽な気持ちです。

難しそうな表情で読書する男性

 

 

冒頭(書き出し)の段階で読者の興味を引けなかったら、読者から「つまらなそうな内容の小説」と思い込まれます。

小説・ラノベの冒頭(書き出し)は、いきなり何か特殊な状況を持ってきて、読者の興味をグッと引き付けることをオススメします。

衝撃展開に驚く読書中の男性

 

 

小説・ラノベの冒頭(書き出し)には、非日常的な衝撃的場面を持ってくる

 

小説・ラノベの冒頭(書き出し)は、読者の興味を引き付ける内容を書くべきです。

そこで、非日常的な衝撃的場面から始めることをオススメします。

砲撃する戦車

 

 

人が非日常的な情報に接すると、はじめにビックリします。

その次に『もっと知りたい』という好奇心を抱きます。

 

人が『もっと先を知りたい』と好奇心を持つ情報は、次のように分類できます。

人間が好奇心を持つ情報の種類
  • 恐怖(不気味・グロテスク・怪奇事件など)
  • 反社会的(犯罪・禁止された物など)
  • 謎(怪奇現象・意味深長な発言など)
  • 闘争(乱闘・死闘・試合など)
  • 珍事(笑いを誘う ありえない出来事など)
  • 性的興奮(性的描写など)

 

 

それぞれの種類ごとに、面白そうな書き出しの具体例を引用します。

色々な本の書き出し(最初の一部分)が載っている本の書き出しというサイトから、個人的に面白そうに思えた書き出しを選びました。

その他、有名な書き出しも個別に引用しました。

 

 

 

恐怖に関する冒頭(書き出し)の書き方の具体例

 

怖いもの見たさ、という言葉があります。

『恐怖心を呼び起こす情報は、もっと知りたくなる』という人間心理を表した言葉ですね。

暗闇で手を伸ばす女性

 

 

恐怖系の書き出しで、参考になりそうな具体例を見ていきましょう。

 

ハサミ男の三番目の犠牲者は、目黒区鷹番に住んでいた。

殊能 将之 (2002/8/9) ハサミ男 (講談社文庫)

『ハサミ男』という不気味なキーワードから始まり、その次に『犠牲者』というキーワード、さらに犠牲者の具体的な住所も書かれています。

『ハサミ男』が物語の鍵となる殺人鬼であることが分かる一文です。

 

 

薄曇りの空には、数多くの鳶やカラスが、乱舞していた。

貴志 祐介 (2002/10) 青の炎 (角川文庫)

鳶(とんび)やカラスが数多く飛び交っている光景は、いかにも不吉な予感を覚えます。

本作が主人公の殺人劇ということもあり、『鳶やカラスの近くに、死体が転がっているのではないか』という印象を受けます。

 

 

ある朝グレゴールザムザが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドのなかで自分の姿が一匹のとてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。

フランツ・カフカ(1952/7/28) 変身(新潮社)

目覚めたら、自分が毒虫に変身していた・・・・・・という衝撃展開から始まります。

この一文を読んだだけで『この後、どうするの!?』と思いますよね~。

 

 

泥に深く穿(うが)たれたトラックの轍(わだち)に、ちいさな女の子が顔を突っ込んでいるのが見えた。

まるでアリスのように、轍のなかに広がる不思議の国へ入っていこうとしているようにも見えたけれど、その後頭部はぱっくりと紅く花ひらいて、頭蓋の中身を空に曝(さら)している。

伊藤 計劃(2010/2/10) 虐殺器官(ハヤカワ文庫JA)

一文目で、小さな女の子がトラックの轍(タイヤが地面を通った跡)に顔を突っ込んでいる・・・・・・という奇怪な描写が入ります。

その次の二文目で『後頭部はぱっくりと紅く花ひらいて』と書かれており、痛ましい事故現場であることが発覚します。

 

 

 

反社会的な冒頭(書き出し)の書き方の具体例

 

人間には、禁止されたことを実践したくなるという心理があります。心理学では、これをカリギュラ効果と言います。

社会的に『悪』として規制されていることに対して、人間は興味津々になるということですね。

社会的な『悪』は、殺人・傷害・強盗・麻薬・破壊・暴動などが挙げられます。

目出し帽を被った暴漢

 

 

反社会的な書き出しで、参考になりそうな具体例を見ていきましょう。

 

左手の指先にかすかな痛みがあった。もちろん、そんなはずはない。俺はもう、すべての両手足を失っているからだ。

丸野裕行(2013/2/12) 木屋町DARUMA (株式会社オトコノアジト)

三文目の『俺はもう、すべての両手足を失っているからだ』という表現は目を引きます。

どのような理由でそうなったか分かりませんが、事故にせよ事件にせよ、異常性の高さがうかがえます。

 

 

死体の数をいくつにするか。まず、それから考え始める

秦 建日子(2005/12/21) 推理小説 (河出文庫)

こちらの小説は『死体の数をいくつにするか』という不穏な書き出しです。

ただの犯罪者ではなく、故意に殺人を犯そうとしている異常者であることがうかがえます。

 

 

桜の樹の下には屍体が埋まっている!

梶井 基次郎 (2012/9/27) 桜の樹の下には

『普段目にしている桜の木の下に、実は死体がある』と聞かされると、何やらゾッとさせられます。

綺麗な桜と屍体(したい)の組み合わせが生み出す意外性も魅力です。

 

 

中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した。

桜庭 一樹 (2007/12) 少女には向かない職業 (創元推理文庫)

こちらは、中学生でありながら、すでに人を二人も殺しているという告白から始まります。

年若い人物が殺人したとなると、闇の深い事情を感じさせられますね。

 

 

 

謎に関する冒頭(書き出し)の書き方の具体例

 

ミステリー作品は『冒頭に死体を転がせ』と言われますよね。

これは、衝撃的な事件で読者の興味を引いて、さらに『なぜ、そうなったのか』という知的探求心をくすぐるためです。

このように、思わず理由を追求したくなる謎は、それだけで人の興味を引き付けます。

 

 

謎を匂わせる書き出しで、参考になりそうな具体例を見ていきましょう。

 

八月のある日、男が一人、行方不明になった。

休暇を利用して、汽車で半日ばかりの海岸に出掛けたきり、消息をたってしまったのだ。

安部公房(2003/03) 砂の女 (新潮文庫)

一文目で、いきなり男性が行方不明になったことが書かれています。

この男性は殺されたのか、誘拐されたのか、自ら失踪したのか・・・・・・色々と想像を巡らせたくなります。

 

 

さっき、”私”が死んだ。二、三分前の事だ。正確にいえば、五年と八ヶ月二十六日十四時間余り前の事になる

小松 左京 (2000/5) 虚無回廊〈1〉 (ハルキ文庫)

こちらの冒頭では、『私が死んでから、2~3分前のこと』と書かれた次に『5年と8ヶ月26日14時間あまり前』と続きます。

思わず「え、どういう意味?」と言ってしまいそうになりますね。

 

 

――君、ダイナマイトは要らないかね?

山川方夫(1991/5/17)夏の葬列 (集英社文庫)

この一文を読んで、ふと『マッチ売りの少女』を思い出しました。

どういう状況で「ダイナマイトを要らないか?」と尋ねているのか、とても気になります。

 

 

 

闘争に関する冒頭(書き出し)の書き方の具体例

 

事件性の高い展開の一例と言えば、戦闘場面ですね。

派手な戦闘場面は、それだけで視聴者を楽しませる娯楽になりえます。

 

 

戦闘場面の書き出しについては、ドンピシャのものが見つかりませんでした。

そこでライトノベルの中から、参考になりそうな書き出しを紹介します。

 

坂井悠二は、怪物に食われつつあった。

それは、日常から、わずか五分の距離。

高橋弥七郎(2002/11/8) 灼眼のシャナ(KADOKAWA)

こちらは、灼眼のシャナの書き出し。

主人公の坂井悠二が怪物に食われつつあるところから始まります。

衝撃展開から始まりつつ、戦闘場面の幕開けを感じさせます。

 

 

「ええい!くそっ!くそっ!あーもうちくしょうー不幸すぎますーっ!」

我ながら変態じみた叫び声だと思いつつも上条当麻は凄まじい逃げ足を止めようとしない

鎌池 和馬(2004/4/10) とある魔術の禁書目録(KADOKAWA)

とある魔術の禁書目録の書き出しです。

いきなり、主人公の上条当麻が必死に逃げている場面から始まります。

チンピラから逃げているわけですが、主人公が逃げている描写が入れると、『何者かと戦闘している』と読者は受け取りやすいですね。

 

 

 

珍事に関する冒頭(書き出し)の書き方の具体例

 

どことなく笑いを誘うような出来事を書き出しに使う方法です。

人間は面白いことが大好きなので、『この先にさらなる面白さが待っている』と思ったら、さらに情報を求めようとします。

 

 

面白い書き出しで、参考になりそうな具体例を見ていきましょう。

 

私は正午頃、干し草を運んでいるトラックから外に投げ出された。

ジェームズ・M・ケイン(原著)田口俊樹(翻訳)2014/8/28
郵便配達何度ベルを鳴らす(新潮社)

牧場に行く途中の曲がり角で、この登場人物は振り落とされたのでしょうか?

「どんな状況なの?」と気になってしまいます。

 

 

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です。

有川 浩(2013/1/11) 植物図鑑 (幻冬舎文庫)

映画化もされた、大人気小説の植物図鑑。

まるで捨て犬のような言い回しで、自分を拾ってくれと言うイケメンが登場します。

意外性にあふれた、素晴らしい書き出しですね。

 

 

結婚して、今のアパートに住み移ってしばらくしたころ、私はその事実に気づき、早速仕事から帰ってきた旦那に報告した。

「隣の大家さん、宇宙人かもよ」

小林めぐみ(2004/08) 食卓にビールを(富士見書房)

一体全体、大家さんの何を見てしまったのか。

疑問と興味の尽きない書き出しですね。

 

 

 

性的興奮に関する冒頭(書き出し)の書き方の具体例

 

これは、実際の性描写または性的な展開を匂わせる方法です。

性欲は三大欲求の1つですから、有効に活用できれば、強力な書き出しを作れますね。

 

 

性的興奮に関して、参考になりそうな具体例を見ていきましょう。

 

カナは十七歳だけど、もう男の人とベッドに入ることを日常にしている。

山田 詠美 (1995/3) 放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)

一文目から早熟な性生活にあふれた書き出しです。

 

 

辻斬りのように男遊びをしたいな、と思った。ある朝とつぜんに。そして五月雨に打たれるように濡れそぼってこころのかたちを変えてしまいたいな。

桜庭一樹(2009/3/11) 少女七竈と七人の可愛そうな大人(KADOKAWA)

こちらの書き出しは、自暴自棄になって火遊びに興じようとしている・・・・・・という危うさを漂わせていますね。

 

 

射精したあとは動きたくない。相手の体に覆いかぶさったまま、押し寄せてくる眠気を素直に受け入れたい。

以前歯医者の待合室で読んだ女性週刊誌に、後戯のないセックスはデザートのないディナーようふふ、というようなことが書いてあったが、男から言わせてもらえれば、ふざけるなバカヤローである。射精した直後に乳など揉みたくない。たとえ相手がジェニファー・ロペスであってもだ。男という生物の体は、エデンの昔からそうできている。

歌野 晶午(2007/5/1) 葉桜の季節に君を想うということ  (文春文庫)

『射精』『セックス』『乳』という性的キーワードが散りばめられています。

 

 

 

冒頭(書き出し)に平穏な日常場面はNG

 

ここまで『冒頭(書き出し)は読者の興味を引くことが重要』ということを説明してきました。

言い換えれば、冒頭(書き出し)に平穏な日常場面を持ってくるべきではありません。

 

物語は過去から未来に向かって展開されます。基本的に、問題(敵の出現や事件の発生)は序盤半ば~中盤に起きるものなので、冒頭(書き出し)は平穏な日常場面にしたくなるでしょう。

しかし、平穏な日常場面なんて、読んでいて退屈です。

映画だったら、この後に どんな事件が起きるか予告映像で知っているので、序盤に日常場面が映っても、じっくり待っていられます。むしろ、どんな風に日常が崩壊するのか、楽しみにもなります。

しかし、中身の分かりづらい小説は、どんな事件が起きるのか、具体的に分かりません。あらすじを読んでも、事件の内容は、ぼんやりとしか分かりません。冒頭(書き出し)に日常場面が続いていたら「面白くないな」と判断されてしまいます。

 

どうしても序盤に日常場面を持ってきたいなら、物語の構成を工夫する必要があります。

 

 

冒頭(書き出し)に衝撃的場面を持ってきて、途中から回想を入れる

 

序盤に平穏な日常場面を書きたいなら、回想形式にすることをオススメします。

冒頭(書き出し)に衝撃的場面を持ってきて、『なぜ、そうなったのか』という経緯を説明する体裁として、過去の日常場面を回想するという方法です。

砂時計

 

 

 

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