貴種流離譚とは|小説・漫画・映画づくりに役立つ物語の型

おとぎ話

 

どうも、ノマドクリエイターのショウヘイ(@shohei_creator)です。

 

人気の物語の構造の1つに『貴種流離譚』があります。

ざっくり説明すると『高貴な身分の主人公が身を堕として、苦労の果てに、再び高貴な地位を勝ち取る』という展開の物語です。

 

今回の記事では、貴種流離譚について詳しく解説しつつ、多くの人々から貴種流離譚が好まれる心理的理由を考察します。

 

 

貴種流離譚とは

 

貴種流離譚とは、国文学者・民俗学者の折口信夫が提唱した概念です。

 

物語の構成順は、

  1. 高貴な身分の主人公が
  2. 何かしらの原因によって身を堕とし
  3. 多くの苦労や試練を乗り越えた果てに
  4. 再び高貴な身分に返り咲く

というようになっています。

 

 

 

貴種流離譚の具体例

 

貴種流離譚の物語は、神話や民話、冒険物の一般書籍など、いつの時代でも見られます。

貴種流離譚の具体例として【アーサー王伝説】と【日本神話のスサノオ】、さらに現代ものとして【コードギアス 反逆のルルーシュ】を取り上げます。

 

 

貴種流離譚:アーサー王伝説

 

貴種流離譚とアーサー王伝説の構成対応は、次の通りです。

貴種流離譚とアーサー王伝説の構成対応
  1. 高貴な身分の主人公が(主人公はアーサーは、ブリタニア王ウーサー・ペンドラゴンの略奪愛によって生まれた子)
  2. 何かしらの原因によって身を堕とし(アーサーは孤児として扱われ、ウーサー・ペンドラゴンの家来に引き取られる)
  3. 多くの苦労や試練を乗り越えた果てに(大聖堂前に岩上に突き刺さった剣を引き抜き、数々の戦争を勝ち抜いて)
  4. 再び高貴な身分に返り咲く(ブリタリア全土を平定して、王として即位する)
アーサー王

 

 

 

貴種流離譚:日本神話のスサノオ

 

貴種流離譚とスサノオの対応は、次の通りです。

貴種流離譚とスサノオの構成対応
  1. 高貴な身分の主人公が(日本国を創ったイザナギから生まれたスサノオは)
  2. 何かしらの原因によって身を堕とし(アマテラスが天の岩戸に隠れてしまった責任を取らされて、高天原から追放されて)
  3. 多くの苦労や試練を乗り越えた果てに(出雲に降り立ったスサノオは、出雲で暴れていたヤマタノオロチを討ち取り)
  4. 再び高貴な身分に返り咲く(スサノオは英雄となり、やがて根の国を支配するようになる)

 

 

 

貴種流離譚:コードギアス 反逆のルルーシュ

 

貴種流離譚と反逆のルルーシュの構成対応は、次の通りです。

貴種流離譚と反逆のルルーシュの構成対応
  1. 高貴な身分の主人公が(主人公のルルーシュは、神聖ブリタニア帝国元第11皇子・第17皇位継承者であったが)
  2. 何かしらの原因によって身を堕とし(父親の外交戦略と戦争により、日本にある学園の生徒として、平凡な生活を送っていたが)
  3. 多くの苦労や試練を乗り越えた果てに(ブリタニア国に対するテロ集団に加担した後、自身を首領とするテロリスト集団『黒の騎士団』を作る。そして、ブリタニア王国軍に数々の戦争を仕掛けて、勝ち上がり)
  4. 再び高貴な身分に返り咲く(最終的に、ブリタニア皇帝・超合集国最高評議会議長・黒の騎士団C.E.O.の地位を手に入れる)

ⒸSUNRISE/PROJECT GEASS Character Design Ⓒ2006 CLAMP・ST ⒸSUNRISE/PROJECT GEASS Character Design Ⓒ2006-2008 CLAMP・ST ⒸBANDAI NAMCO Entertainment Inc.  ⒸSammy

 

 

 

貴種流離譚が好まれる理由とは

 

貴種流異端が人々から好まれる理由は、なんでしょうか。

その理由について、いくつか考察してみます。

 

 

貴種流離譚には『欠落と回復』の要素がある

 

物語の王道的な要素の1つに『主人公が自身の欠落を回復する』というものがあります。

 

はじめ、主人公は何か欠落(身体的、心理的を問わず)を持っています。この欠落は、物理的・精神的を問わず、主人公にとって大切な物です。

この欠落を回復するために、主人公は、危険な冒険の旅に出かけます。

多くの試練を乗り越えて、主人公は財宝を獲得します。この財宝によって欠落が回復します。ただし、財宝を得る旅の過程で、欠落を回復することも多いです。

 

貴種流離譚は、上記の『主人公が自身の欠落を回復する』という要素を持っています。

貴い身分の主人公は、不幸な出来事により、幼いころに高貴な地位を失います(欠落)。

その後、多くの苦労を経験して、困難な試練を乗り越えて、結果的に高貴な地位に返り咲きます(回復)。

 

貴種流離譚は『欠落と回復』の要素を持っているので、読者から愛されやすいと考えられます。

 

 

 

貴族の主人公に自己投影して、読者は自己優越感と自己承認感を味わえる

 

貴種流離譚の主人公は、生まれながらの尊い存在です。王族・貴族の子どもとして、もしくは神として生まれつきます。

 

特別な存在である主人公に読者が自己投影することで、読者は自己優越感(自分が他者より優れている実感)と自己承認感(自分の存在を他者から認められている実感)を味わえます。

 

 

 

高貴な主人公が不幸になるので、読者は同情したくなる。もしくは、主人公に劣等感を感じた読者がスカッとする

 

高貴な生まれの主人公が不幸になると、話の前後で大きな落差が生まれます。

 

落ちぶれた主人公の姿を見て、読者は感情移入して同情してしまい、物語に引き込まれやすくなると考えられます。

もしくは、高い地位の人物(芸能人や政治家、またはその子ども)に対して劣等感を抱いている人にとって、高貴な主人公が落ちぶれる展開は、胸がスカッとするとも言えます。

 

どちらの理由にせよ、主人公の成り行きに強い興味を持つことは同じですね。

 

 

 

主人公の幸福度に大きな高低差が生まれるので、読者が楽しみやすい

 

海外の研究によると、人が好む物語の展開は、大きく分けて6つの型に分類できます。

人気物語の6つの型については、下の記事で詳しく説明しています。

世界から愛される人気物語の6つの型|ストーリーの作り方

2018.10.06

 

 

6つの型のどれにも共通して言えることは、物語の展開に『上下の波』があることです。

ハッピーエンドであれバッドエンドであれ、それ以前の展開に大きな波があると、人々は喜んで物語を読もうとします。

 

貴種流離譚は、生まれながらに高貴な主人公が落ちぶれて、その後に高い地位に返り咲く物語です。

縦軸を幸福度、横軸を物語の展開としてグラフを描けば、綺麗なV字曲線が描けます。

それなので、貴種流離譚は、人々から好まれやすいと考えられます。

起死回生型のグラフ


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