小説の推敲のやり方|読みやすくて美しい文章に仕上げるコツ

ノートパソコンをタイピングする手

 

どうも、ノマドクリエイターのショウヘイ(@shohei_creator)です。

 

今回の記事では、小説を書き終わった後に、さらに完成度を高める『推敲のやり方』について説明します。

また、推敲する時に役立つオススメ無料ツールを紹介します。

 

 

推敲とは

 

推敲とは、執筆後の文章を添削して『読者にとって読みやすくて分かりやすい文章』へ仕上げる作業です。

 

推敲作業は、基本的に『小説を書き上げた後』に おこないます。

少し書いたら推敲、少し書いたら推敲……としていると、書き上がるまでに時間がかかりすぎるからです。

また、推敲は『全体の展開が自然かどうか』や『登場人物の言動が一貫しているか』も確認するので、書き上げ後の方が好都合です。

 

 

推敲の由来

 

推敲は、中国で起きた昔の出来事を由来にしています。いわゆる、故事成語です。

推敲の由来

昔、唐の詩人である賈島(かとう)は、ロバに乗って都に行く途中で『僧は推す月下の門』という詩を作りました。少しして、『推(お)す』の代わりに『敲(たた)く』という語を思いつきます(門を押すか、それとも叩くか)。

どちらにすべきか考え込んでいた賈島は、向こうから来た韓愈(かんゆ)という偉い役人の行列に衝突します。不届き物として捕らえられた賈島は、韓愈の前に連れて行かれます。

賈島は、行列に衝突してしまった理由を韓愈に伝えます。そして「推すと敲く、どちらが良いでしょうか?」と尋ねます。すると、韓愈は「敲くの方が良いだろう。月下に音を響かせるという風情がある」と答えました。


このことから『文章を書いた後、何度も読み返して表現を整えること』を推敲と呼ぶようになりました。

 

 

 

推敲と校正の違い

 

推敲と似た意味の言葉として『校正』があります。

推敲も構成も『どちらも文章の誤りを直して、表現を整える』という意味です。

 

推敲と校正の最大の違いは『誰が文章の誤りを確認するか』です。

 

校正は、作者以外の人(校正者)がおこないます。

校正者は、ゲラ(原稿を印刷したもの)の文章を直接的に書き換えません。「ここ、変だな」と気になるところに、赤字で但し書きするだけです。

誤字脱字衍字、文法の間違い、設定の現実性と矛盾、表記統一の乱れなど、『読者目線から見た、気になる点』を総合的に指摘してくれます。

校正

 

 

ちなみに、校正と似た言葉に『校閲』があります。

校閲は、どちらかと言えば『小説の内容が事実に即しているかどうか』という事実確認の側面が強いです。

 

小説の中で『現実に起きた出来事』をネタに使っているなら、いつ・どこで起きたか、誰が主犯か、どれくらいの被害があったか・・・・・・などを事件の記録から確認します。

小説の中で『とある物理法則』をネタに使っているなら、物理法則の内容を正確に調べて、小説で正しく描写されているかどうか確認します。

 

 

 

小説を推敲する時は、執筆から1日以上の期間を空けるべし

 

推敲するタイミングですが、小説を書き終えてから1日以上の期間を空けることをオススメします。

 

小説を書き終えた直後は、脳が『執筆状態』のままなので、純粋な読者目線で文章を眺められません。

たとえ描写不足で読みづらい点があっても、執筆者特有の『文章に書いていないことも分かっている』という状態が邪魔して、脳内で文章の意味を補足してしまいます。

 

それなので、書き終わり後に1日以上の期間を空けて、脳の『執筆状態』を解除する必要があるわけですね。

漫画を読んでいて寝落ちした女性

 

 

 

小説を推敲する方法|注意すべきチェックポイント

 

小説を推敲する時は、次のことに気を付けると、完成度の高い原稿に仕上がります。

推敲のチェックポイント一覧
  • 誤字誤用、脱字衍字の修正
  • なるべく一文を短くする
    • 冗長な表現を削る
    • 「~の」という表現を減らす(悪い例:秋田県の米農家の水田の土壌の肥沃度は・・・・・・)
    • 「~が」という接続表現を減らす(悪い例:普段のジャイアンは悪者だが、映画版では良い奴になるので「本当は良い奴なのか?」と思うが、結果的に思い違いと分かる)
  • 意味の切れ目を明確にする
    • 『意味が変わる部分』や『息継ぎの部分』に読点を置く
    • 文章の趣旨が変わるなら、改行する(段落をつける)
  • 『誰』が『何した』か明確にする
    • 一文の中で、主語と述語を対応させる
    • 指示語や代名詞を減らす
  • 読みやすさを上げる
    • 適度に漢字を開く(例:致しました → いたしました)
    • 難読漢字を減らす
    • 専門用語を使う時は、地の文で用語の意味を説明する
  • 表現を向上させる
    • 同じ言い回しを多用しない
    • 五感を刺激する表現を使う(例:舌が焼けそうに熱いステーキを噛みしめると、プツッという歯ごたえと同時に、ジュワッと肉汁があふれ出した)
  • 文章のリズムに緩急をつける
    • 時々、体言止めを挟む
    • 同一人物の長い発言は、いったん地の文を挟むなど、適当な場所で区切る
  • 物語構成の完成度を高める
    • 冒頭の場面で、読者の興味を引き付けられるか
    • 前後の場面の流れは自然かどうか
    • ご都合主義な展開になっていないか
    • 展開が中だるみしないよう、緊張する場面を配置できているか
    • 敵役や障害は、主人公をギリギリまで追いつめているか
    • 登場人物の思考・感情を無理に変化させていないか
    • 登場人物の性格・信念が貫徹しているか
    • 登場人物の言動が薄っぺらくないか(設定が掘り下げ出来ているか)
    • 物語を通して、主人公は欠落を回復できたか

 

 

 

小説の推敲に役立つ無料ツール

 

推敲する時に役立つ無料ツールは、探せばたくさん見つかります。

文章校正用と音読用として、オススメのツールを1つずつ紹介しますね。

 

 

文章校正ツール:日本語校正サポート

 

こちらは、ブラウザで使える日本語校正サポ―トです。

インストール不要で、操作は簡単。しかも、最大1万文字も校正チェックできる優れものです。

使う時は、校正したい文章をコピーして、ブラウザの記入欄の中にコピー&ペーストした後、下部の【日本語チェック】ボタンを押すだけです。

日本語校正サポート

 

 

記入欄の左下にある【設定をカスタマイズする】をクリックすると、『校正チェックしたい項目』と『文字数を数える時の決まり』を変更するカスタマイズメニューが表示されます。

設定のカスタマイズについては、特にいじる必要はありません。

文章校正の設定変更

 

 

 

文章読み上げツール:テキストーク

 

こちらは、パソコンにインストールして使うテキストークです。

記入欄に文章を書いて、メニューバーの再生ボタンを押すと、文章を一行ごとに読み込み、機械音声で読み上げてくれます。

テキストーク

 

 

こちらは【吾輩は猫である】の冒頭を機械音声で読み上げた音声です。

読点が少ないと、変な読み上げ方になるので、どこに読点を置けば良いのか分かりやすくなりますよ。

 

 

機能としては、音量と速度の調節、8種類の声質選択、音声データの出力が可能です。

また、辞書登録機能も搭載されています。これは、事前に『単語と読み方』を登録することで、特殊な読み方で読ませられる機能です。

たとえば、『禁呪詠唱』を『ワールドブレイク』と読ませたかったら、単語に『禁呪詠唱』、読み仮名に『ワールドブレイク』と記入して、追加ボタンを押しましょう。

辞書設定


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