どうも、ノマドクリエイターのショウヘイ( @shohei_creator )です。
ブログアシスタントのふーちゃんです。
こちらの記事では、自費出版をおこなう時に、どのような工程を経て書籍が製本されるかについて、ひと通りの流れを紹介します。
なお、自費出版を依頼する出版社・印刷会社によって、工程に多少の違いがあります。
そこで、基本となる9ステップを説明しますよ。
この記事を書くために、お手軽出版ドットコム・ Parade Books ・リーブル出版の資料内容を参考にしています。
自費出版ステップ1:相談・資料の取り寄せ
まずは、どの出版社・印刷会社に自費出版を依頼するかについて決める必要があります。
自費出版に対応している出版社・印刷会社は、数多く存在します。また、それぞれの会社ごとに、自費出版の料金プランやサポート範囲も異なります。
自費出版は、高額の依頼料金を支払うことになります。自動車を買うようなつもりで、依頼すべき出版者・印刷会社を吟味しましょう。
自費出版に対応している出版社・印刷会社の Web サイトには、何かしらの問い合わせフォームが用意されています。あるいは、問い合わせ用の電話番号が記載されています。
すでに原稿が用意できていて、大まかな予算や装丁の完成像も分かっているのであれば、思い切って相談してみましょう。
自費出版に対応している出版社・印刷会社によっては、無料で資料取り寄せをおこなえます。
料金プランや製本された実例が詳しく載っているので、きちんと目を通しておきましょう。
自費出版ステップ2:見積もりを取る
出版社・印刷会社の Web サイトには、自費出版についての価格表が掲載されていることが多いです。
出版社・印刷会社によっては、原稿のページ量・判型・紙の質などの条件を入力することで、自費出版の費用を自動計算してくれるツールも用意されています。
価格表や自動計算ツールを参考にして、自分が自費出版したい内容についての大まかな費用を把握しておきましょう。
自費出版の依頼候補となる出版社・印刷会社の何社かに問い合わせして、書籍の仕様(ページ量や装丁のデザインなど)に基づく具体的な見積もりを出してもらってくださいね。
書籍の完成像と見積もり金額を考慮して、自費出版を依頼したい出版社・印刷会社を決めましょう。
他の人が自費出版した書籍をサンプルとしてもらえそうだったら、受け取っておくことをオススメします。
サンプルを手にすることで、あなたの原稿が どのように書籍化されるのか、完成像をつかみやすくなりますから。
自費出版ステップ3:出版契約を結ぶ(前金を払う場合も)
自費出版を依頼する出版社・印刷会社が決まったら、出版契約を結びましょう。
契約書については、出版社・印刷会社側が用意してくれます。契約書に記載されている内容を丁寧に読みこんだうえで、納得できる内容であれば、署名して契約を結んでください。
出版会社・印刷会社によっては、着手金として、総費用の一部(あるいは半額)の支払いが必要になります。
残金については、原稿の校正が終わった段階(校了)で請求されることが多いです。
自費出版ステップ4:原稿と原画のデータを脱稿する
出版社・印刷会社と契約を結んだら、まずは原稿を完成させましょう。
いったん原稿が書き上がったら、何度も推敲してください。誤字脱字を直したり、読みやすくなるように文章表現を手直ししたりなど、原稿の完成度を高めましょう。
自分で読みやすい原稿に感じていても、他人にとっては読みづらいことがあります。家族や知人に原稿を読んでもらって、客観的な改善点を指摘してもらってください。
原稿が完成して、書籍に掲載したい画像などもそろったら、出版社・印刷会社に原稿と原画のデータを脱稿しましょう。
脱稿の方法としては、以下の3つが代表的です。
- データをメールに添付して送信
- ファイル転送ツールの利用
- 記録媒体( CD や USB メモリなど)に保存して郵送
データを送信する以外にも、現物(原稿用紙・原画・写真など)を郵送することでも、脱稿は可能です。
どのような脱稿方法を受け付けているかについては、契約を結んだ出版社・印刷会社の案内に従ってください。
自費出版ステップ5:原稿の編集
ここからは、原稿の編集段階です。
編集者は、原稿の文章について、以下のチェックをおこないます。
- 誤字と脱字のチェック
- 用字と用語のチェック
- 同じことを意味する言葉について、ひらがな表記や漢字表記を統一する。
- 文体の統一
- 「ですます」調や「である」調が混在しないように統一する。
- 数字表記の統一
- アラビア数字や漢数字から、適切なものに統一する。
- 漢字の使用範囲の決定
- 常用漢字と難読漢字に分けて、難読漢字の方にルビを割り振るのか決めます。
原稿のチェックが終わったら、イラスト・写真などを配置していきます。また、文字の大きさ・書体・ 1 行の文字数・ 1 ページの行数なども決めていきます。
大まかな本の仕様が決定したら、ページレイアウトのサンプルを制作します。
自費出版ステップ6:カバーや帯のデザイン制作
デザイナーの手によって、表紙などのデザインを制作します。表紙のデザインは、いくつかの候補が用意されます。
著者は、制作された候補の中から好みのものを選び、細部の微調整の指示をおこないます。
自費出版ステップ7:原稿と表紙デザインの校正
ページレイアウトと表紙のデザイン案が出来たら、著者と編集者の間で、希望のすり合わせを綿密に繰り返します。
著者は、編集者から提案されたページレイアウトを確認して、誤字脱字・文章表現・写真やイラストの配置などの修正指示を出します。また、表紙のデザイン案を確認して、色味の修正などの指示を出します。
編集者は、著者から受けた指示をページレイアウトと表紙に反映して、再び著者に対して再提案してきます。
何度も何度も修正と提案を繰り返して、両者の間で合意を得られれば、そこで校了となります。
自費出版ステップ8:印刷と製本
校了した原稿と表示デザインのデータは、判型・部数・紙質・製本方法などを記載した『指示書』とともに、印刷会社に渡されます。
その後、印刷会社によって、印刷と製本がおこなわれます。
自費出版ステップ9:納品と配本
著者の自宅(あるいは指定した補完先)に、完成した本が納品されます。
書店に流通させることを希望していた場合は、出版社・印刷会社によって ISBN コードが付与されて、書店に配本されます。
なお、配本された本が書店の本棚に陳列されるかどうかは、書店員の裁量に委ねられます。