どうも、ノマドクリエイターのショウヘイ( @shohei_creator )です。
ブログアシスタントのふーちゃんです。
小説・ラノベのあらすじの書く時って、かなり悩みますよね。
単純に時系列で場面を並べるだけでは、ただの説明書きです。読者が「ん~……なんか つまらなそう」と判断したら、本編は読まれません。
本編の筋書きに触れつつも、読者に「おっ、なんだか面白そうな物語だな!」と感じるように、構成や言い回しを工夫することが必要です。
そこで、今回の記事では、読者が興味を引かれて思わず本編を読みたくなってしまうような面白い小説・ラノベのあらすじの書き方を説明します。
面白いあらすじを書ければ、それだけで本編の PV 数が増加します。
たくさんのブックマークがもらえれば、人気作品なる1つのキッカケになります。
面白いあらすじの書き方を身につけて、人気作家の仲間入りを果たしちゃいましょう!
小説のあらすじ(粗筋・荒筋)とは
小説のあらすじは、漢字で書くと『粗筋』または『荒筋』となります。
早い話が、物語の内容を大雑把に要約した文章ですね。
小説・漫画・映画のように、多くの物語作品は、長編です。どんな物語なのか把握するために、本編すべてに目を通さなければいけないなら、読者は大変です。
そこで、物語の内容を数百字で要約した筋書き(あらすじ)があると、読者にとって便利というわけです。
たった1分前後で、物語の内容を把握できます。
小説のあらすじ・要約・プロットの違いとは
小説のあらすじ・要約・プロットは、『物語の筋書きを簡潔にまとめた文章』という意味では、どれも似ています。そのせいか、混同して使われている節があります。
小説のあらすじについての理解を深めるために、あらすじ・要約・プロットの違いについて、しっかりと区別しておきましょう。
筋書きの文章量を多い順に並べると、次のような位置関係になります。
プロット >>> あらすじ >>> 要約
プロットが最も詳しい筋書きであり、要約が最も簡潔な筋書きですね。
あらすじとは、『プロットほど詳細ではないが、手短に物語の筋書きを把握てきる文章量』というわけですね。
小説のあらすじの種類|応募向けとキャッチコピー向け
小説のあらすじの種類は、主に2つです。
1つ目は、新人賞の応募作品に付ける あらすじです。
新人賞の応募作品のあらすじは、物語の冒頭から結末まで、きっちりと概要を書きます。伏線なども隠さず、すべてネタバレします。選考に役立てることが目的だからです。
多くの新人賞では、応募作品のあらすじを 800 文字以内に収めることが求められます。
2つ目は、商業作品や投稿サイトの作品概要にように、『その物語の魅力を伝えるキャッチコピー』としてのあらすじです。
このあらすじについては、物語の売り(魅力)を強調して、読者に「うわ、なんだか面白そう! 物語の本編も読んでみたいな」と思わせることが目的です。
物語の売りと冒頭のみを書き、結末(オチ)は書きません。結末が分かってしまったら、読者が本編を読む楽しみが失われるからです。
『応募向けのあらすじ』と『キャッチコピー向けのあらすじ』とでは、方向性が異なります。混同しないように注意してください。
小説のあらすじの書き方|新人賞の応募作品向け
小説の新人賞に応募する作品のあらすじは、最初から最後まで、きっちりと概要を書きます。もちろん、規定の文字数に収めることが前提です。
たとえネタバレになろうと、出し惜しみせずに書いてください。
新人賞の応募作品にあらすじを付ける理由とは
小説の新人賞の応募作品にあらすじを付ける理由は、選考者(下読みや選考委員)が本編の内容を理解しやすいからです。
小説のあらすじを読めば、本編の内容を予習できます。選考者が実際に本編を読む時には、どんな物語なのか理解しやすくなりますよね。
また、選考者が本編を読み終わった後にも、あらすじは役立つます。どんな物語だったのか思い出す時に、あらすじが手がかりになるからです。
あらすじを読むだけで、本編を予習・復習が出来るなら、選考作業が捗りますよね。
新人賞の応募作品にあらすじを時系列で書こう
あなたが新人賞応募作品のあらすじを書く時は、プロット構成を無視して、過去から未来へ向かう時系列で書くことをオススメします。
新人賞の応募作品に付けるあらすじは、選考者が本編を予習・復習する時に使うものです。
小説のあらすじが時系列で書かれていれば、本編の展開と各場面の関連性を把握しやすいですよね。
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新人賞の応募作品のあらすじを書く手順&具体例( 800 文字以内)
新人賞の応募作品のあらすじを書く時は、まずは重要な場面を箇条書きにして、時系列で並べましょう。
多くの小説の新人賞では、応募作品のあらすじを 800 字以内に収めることが求められます。
重要な場面を書き並べるだけでも、 800 文字近くなります。どうでもいい場面など、あらすじに書き収める余裕はありません。
そこで、まずは重要な場面のみを抽出して、時系列で並べます。その後に、必要に応じて、各場面の中間情報を補完していきます。
つまり、先に重要場面を書いたら、あとは各場面の橋渡しをおこないます。
新人賞の応募作品のあらすじ具体例として、【ハリー・ポッターと賢者の石】の本編を 800 字以内にまとめてみます。
ハリー・ポッターほど有名な小説なら、誰でも話の筋書きを知っているでしょう。事前に本編を説明する手間が省けるので、具体例に抜擢しました。
【ハリー・ポッターと賢者の石】の本編を 800 字以内に収めるために、間の場面を大幅に省く必要がありました。
これくらい場面を省かなければ、長編小説のあらすじを 800 字以内に収められないと思ってください。
主人公ハリーは、孤児だ。実の両親は、ハリーが赤ん坊の頃、ヴォルデモートに殺害された。母親は、死ぬ間際に、ハリーに守護の魔法を掛ける。ヴォルデモートはハリーも殺そうするが、守護の魔法の反撃にあって、肉体が滅ぶ。
ハリーは、親戚の一家に引き取られ、肩身の狭い生活を強いられる。 11 歳の誕生日が近づくと、手紙が届く。ホグワーツ魔法魔術学校の入学許可証だ。
ホグワーツ関係者のハグリッドの案内により、ハリーは学校へ向かう。途中、入学予定のロンとハーマイオニーと仲良くなる。
平穏な学校生活が続く。ある日、ハリーは立ち入り禁止の部屋に入ってしまう。そこにはケロべロスがいたので、ハリーは逃げ出す。ケロべロスの足元には、隠し扉が見えた。ハリーはこのことをハグリッドに尋ねて、ニコラス(賢者の石の作成者)の名を聞く。
別の日、校舎にトロールが侵入する。騒動が収まった後、魔法薬学教師のスネイプが足を怪我していることにハリーは気付く。ハリーは『番犬は賢者の石を守っていて、混乱に乗じて賢者の石を盗もうとしたスネイプは、番犬に噛まれたのではないか』と考えて、賢者の石を守ることを決意する。
後日、ロンとハーマイオニーと共に、ハリーは番犬の元へ向かう。番犬は、侵入者によって、すでに眠らされていた。ハリー達が隠し扉を潜ると、その先には、侵入者を撃退する罠が用意されていた。
ロンとハーマイオニーのおかげで、ハリーは自分だけ最奥の部屋に到着する。そこには、魔法教師のクィレルがいた。クィレルは、ヴォルデモート復活のために、賢者の石を狙っていた。
ハリーは、クィレルと対決する。クィレルがハリーに掴みかかり、肌に触れる。途端、クィレルの体がボロボロに崩れた。クィレルはヴォルデモートを憑依させていたので、守護の魔法が発動したのだ。
ハリーは賢者の石を持ち返り、校長に事の顛末を話して、賢者の石を返した。
(全 781 文字)
小説のあらすじの書き方|小説投稿サイト向け
【小説家になろう】や【カクヨム】のように、小説投稿サイト向けのあらすじの書き方を説明します。
小説投稿サイト向けのあらすじは、初見の読者さんに「この小説、面白そうだな!」と思わせることが役割です。
キャッチコピー性が重要ですよ!
コピーライティング(商品を購入させるための文章技術)を応用して、魅力的なあらすじを書けるようになる型を紹介します。
小説のあらすじの適切な文字数とは
小説投稿サイトの小説のあらすじであれば、適切な文字数は 350 ~ 600 文字です。要するに、1分前後で読み終えられる文章です。
次のグラフは、小説家になろうに投稿されている『あらすじ文字数と総合ポイント数』の関係を表す統計データです。
噛み砕いて説明すると、『どれくらいの文字数であらすじを書けば、読者から最も高評価されるか』ということを示しています。
統計データによると、あらすじの文字数が 350 ~ 600 文字の時に、最もポイントを獲得しやすい(読者から高評価されやすい)と言えます。
ここで注意すべきは、あらすじの文字数が 600 文字を超えると、読者から高評価されにくくなることです。
小説のあらすじでは、詳しい物語の展開・世界観・独自設定などを省くべきです。
初見の読者は、あなたの小説に対して、そもそも興味がありません。あらすじで長々と世界観や設定を語られても、読むことを面倒に感じます。まず間違いなく、読み飛ばすでしょう。
最悪の場合は、初見の読者が「うわっ、あらすじ長すぎ! なんか世界観や設定が難しそうな小説だなぁ……」と思って、本編を読む気を失ってしまうでしょう。
面白い小説のあらすじが書ける型(3段構成)
面白い小説のあらすじを書くための型は、以下の3段階で構成されます。
- 読み手の興味を引く場面(描写)を入れる
- 登場人物が危険に陥る場面を入れる
- 物語の舞台や世界観の説明を入れて、あらすじを結ぶ
あらすじ第1段階:読み手の興味を引く場面(描写)を入れる
小説のあらすじの段階で、初見の読者が「この小説、つまらなそうだな」と判断したら、その時点で終わりです。本編の始まりすら読まれません。
あらすじの最初には、読者の興味を引ける場面を持ってくるべきです。
『平凡な日常風景』や『主人公の設定』や『小難しい世界観の解説』を書くことは厳禁です。
初見の読者は、あなたの小説の本編には、たいして興味を持っていません。『本編を試し読みする価値があるかどうか』を判断するために、あらすじを流し読みしているだけです。
そこで、あらすじの最初には、読者の興味を引けるほどの衝撃的な展開を書くことをオススメします。
いつの時代であっても、人間の興味を引ける情報には、いくつかの特徴があります。
本編から以下の特徴と合致する場面を探して、あらすじの最初に書きましょう。
- 反社会的(犯罪や暴力、恐怖に関わる表現)
- 性的(異性交遊やハーレムに関わる表現)
- 新奇性(目新しくて、常識に反している表現)
- 快適性(癒しに関わる表現)
- 社会承認(富、名声、権力に関わる表現)
- 自己優越(万能、才能に関わる表現)
あらすじ第2段階:登場人物が危険に陥る場面を入れる
小説のあらすじの第2段階では、登場人物(主人公やヒロイン)が敵役に襲われるなど、命の危険が迫っている場面を入れます。
初見の読者は、「この主人公っぽい人、どうやってピンチを突破するんだろう?」という疑問を抱きます。
疑問は好奇心をくすぐり、答えを知りたくなります。もちろん、その答えを得る方法は、小説の本編を読むことです。
あらすじ第3段階:物語の舞台や世界観の説明を入れて、あらすじを結ぶ
小説のあらすじの第3段階で、物語の舞台と世界観の説明を入れます。
あらすじの第1段階・第2段階を読んだ読者は、小説の本編が気になっています。しかし、どんな雰囲気の物語なのか、まだ分かっていない状態です。
そこで、第3段階で舞台や世界観の説明を入れることで、物語の雰囲気を読者に伝えます。
やり方は、至って簡単です。舞台や世界観を象徴するキーワードを多く盛りこむだけです。
学園が舞台の物語であれば、『学校・学園・生徒・先生・授業・放課後・登校・下校・学友・部活動・学食』といったキーワードを盛りこみます。
異能が登場する物語であれば、『魔法・魔術・術式・能力・スキル・魔力・霊力・呪文・詠唱』といったキーワードを盛りこみます。
異世界ファンタジー風の物語であれば、『剣・槍・盾・魔法・魔法使い・魔女・魔力・騎士・王城・エルフ・ドワーフ・転移・転生・異世界・ゲーム世界・冒険・ギルド』といったキーワードを盛りこみます。
小説のあらすじの第1~3段階が書けたら、結びにふさわしい文章を付け足して、全体の体裁を整えます。
結びの文章は、適当で構いません。自然に読める内容になっていれば、それで大丈夫です。
小説のあらすじの具体例
参考までに、小説家になろう・カクヨムのPV数を増やす方法について説明した記事に書いた、あらすじの具体例を引用します。
最初に読み手の興味を引く場面を入れ、その次に主人公が危険に陥る場面を入れ、最後に舞台や世界観についての説明を入れています。
あらすじ全文は、約 400 文字です。
(第1段階)
いきなり、エルフの幼い少女にキスされた。きらめく魔法陣。手のひらに浮かぶ奇怪な紋様。少女は唇を離し、頬を染めながら宣言する――さあ、従属の証に、わらわを護衛せよ――と。
※ 性的な表現を入れることで、読者の興味を引くことを狙う。また、「エルフ」や「魔法陣」といったキーワードを入れることで、西洋ファンタジー風の世界観であることを伝える。
(第2段階)
間髪を置かず、茂みから次々に飛びだす魔獣の群れ。今にも飛び掛からんとする魔獣を前にして、召喚された創一は、夢を見ている気分だった。なぜなら――『自分の書いた小説と全く同じ展開』だったのだから。
※ 魔物が襲いかかる展開を入れることで、登場人物を危険に陥れる。「召喚」というキーワードを使って、読者に『異世界召喚もの』であることを伝える。さらに、『自分の書いた小説と全く同じ展開』という意味深長な一文を入れて、読者の好奇心を刺激する。
(第3段階)
自らが生み出した世界に投げ込まれ、作者の創一は何を思い、何を感じるか。バッドエンドに書き換えられた物語を”上書き”すべく、命懸けの異世界冒険が幕を開ける!
※ 『主人公は、自分が作った物語の世界に召喚された』という設定に触れておく。結びの文は、適当に。
小説の面白いあらすじを効率よく学ぶ方法
小説の面白いあらすじを書けるようになるには、多くの優れたあらすじを目にして、「こんな感じに書けばいいのか」という感覚をつかみましょう。
オススメの勉強方法は、小説家なろう日間ランキングページを開いて、上位作品の概要情報に載っているあらすじを眺めることです。
小説家なろう日間ランキング掲載されるためには、読者が面白がるような小説タイトル・あらすじ・冒頭(書き出し)を書く必要があります。
日間ランキング掲載作品のあらすじを眺めれば、面白いあらすじの具体例を効率よく学べます。
小説家になろうの日間ランキング掲載作品から、面白そうなあらすじを抜粋しました。
なお、『登場人物や世界観の淡々とした説明』や『主人公の平凡な日常場面』を書いている作品は、たとえランキング上位に掲載されていても、具体例として抜粋していませんよ。
アニメ化したことで一躍有名となった【転生したらスライムだった件】のあらすじです。
主人公が通り魔に襲われ、いきなり死ぬという書き出し。意識が戻ったら、体がスライムになっているという意外な展開。魔物が生息する異世界という世界観が分かる『スライム j 』『魔王』『異世界』というキーワードが並んでいます。結びの『天然主人公の異世界スライムライフ』という言い回しには、のほほんとした雰囲気があるので、快適なカタルシスを味わえそうです。
突然路上で通り魔に刺されて死んでしまった、 37 歳のナイスガイ。意識が戻って自分の身体を確かめたら、スライムになっていた! え?…え?何でスライムなんだよ!!!などと言いながらも、日々を楽しくスライムライフ。 出来る事も増えて、下僕も増えて。ゆくゆくは魔王でも目指しちゃおうかな? そんな、どこかずれた天然主人公の異世界スライムライフです。
引用元:小説家になろう|転生したらスライムだった件
【最強勇者、魔獣に懐かれパーティーを追放される 〜美少女化した魔獣が毎日これでもかと甘えてくる〜】のあらすじです。
書き出しは『所属するパーティからの追放』という、今では陳腐になってきているネタです。しかし、魔物が寄ってくるという、一風変わった理由です。
『魔獣の秘密を知る』という記述は、新規読者に「この勇者は、どんな秘密を知ったんだろう?」という好奇心を抱かせます。
次の一文では、勇者が魔獣を守るための保健所を設立しています。本来、勇者は魔獣を倒す存在です。その勇者が保健所を設立したのですから、大きな意外性があります。
あらすじ後半では、美少女化した魔獣たちとの性的な触れ合いと同居ハーレム展開が書かれています。男性の新規読者を引き寄せる文章として、とても効果的ですね。
「お前といると魔獣が寄ってくんだよ!」と、パーティを追放された勇者は、偶然にも魔獣の秘密を知る。魔獣を守るべく魔獣の保健所を設立した勇者だったが……収容していた魔獣が次々と美少女化 !? 舐めたり甘噛みしてくる魔獣 ( 美少女 ) たち、勇者を溺愛しているお姫様、迷子のサキュバスとの騒がしい同居生活が始まる。 お色気、日常、バトル、シリアスを混ぜたストーリーにできたらなと思ってます。
引用元:小説家になろう|最強勇者、魔獣に懐かれパーティーを追放される 〜美少女化した魔獣が毎日これでもかと甘えてくる〜
【その劣等騎士、レベル999】のあらすじです。
昔話の桃太郎を下敷きにした語り口調ですが、お爺さんは地獄の軍勢狩り、お婆さんは魔界の大公狩りというように、強烈な意外性を放っています。日本昔話風の語り口で、西洋ファンタジー要素が登場するミスマッチも面白いですね。
あらすじ後半を読むと『最強系主人公の無双劇』という物語展開であることが分かります。需要のある鉄板ネタですが、ただ強いだけの最強系主人公は、もはや陳腐化しています。際立った面白味を感じません
しかし、あらすじ前半のつかみが強力なので、試しに本編を読んでみたい気になりました。主人公の能力や攻撃方法に、桃太郎を西洋風にしたような変わった特徴があれば、さらに興味を引けることでしょう(もしかしたら、本編には登場しているかも?)。
昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがいました。 お爺さんは山に地獄の軍勢狩りに、お婆さんは川に魔界の大公狩りに出かけました。 そうして、お爺さんとお婆さん……大賢者と武神は魔界の大公である魔神ベルゼブブとの戦いで勝利をおさめて世界を救うことになりました。 と、その時、女神が現れてこう言いました。 「世界を救ったお礼に、今まで子ができなかった貴方達夫婦に子供を授けましょう」 異世界から転生してきた赤ちゃんはすくすくと成長し、武神と大賢者にシゴかれながら山奥で暮らしました。けれど少年は外界と接触したことがありません。「僕は強くなって騎士様になりたい」と、なかば家出同然で少年は家を飛び出しましたが、武神と大賢者は絶句しました。少年の教育の為、上には上がいるということを伝える為に 「お前は弱い」 と常日頃から教え続けてきたのです。 これは古代龍を大トカゲと思い込んで狩猟し日常食とするような、最弱にして最強の少年の物語です。
引用元:小説家になろう|その劣等騎士、レベル999
小説のあらすじ以外にも、タイトル・冒頭(書き出し)も面白さを重視しよう
小説の読者を増やすためには、面白いあらすじを書くことが重要です。
しかし、最も重要なことは、小説タイトルの面白さです。
小説タイトルは、作品の看板であり、入口です。入り口で読者の興味を引けなければ、数百文字も書かれている作品説明文(あらすじ)なんて、誰も読みません。
読者を増やせる面白い小説タイトルのつけ方・決め方は、こちらの記事で詳しく説明しています。
小説タイトル・あらすじより劣りますが、本編の第1話またはプロローグの冒頭(書き出し)も重要です。
せっかく小説タイトル・あらすじで新規読者の興味を引けても、第1話またはプロローグ冒頭(書き出し)が面白くなければ、読者から「なんだ、本編は面白く無さそうだな」と判断されてしまいます。
読者の興味を引ける小説の冒頭(書き出し)のコツは、こちらの記事で詳しく説明しています。
小説のあらすじの書き方のまとめ
- あらすじとは、物語の内容を大雑把に要約したもの。
- 新人賞の応募作品に付けるあらすじは、物語の冒頭から結末まで、きっちりと筋書きを書きまとめる。
- 商業作品や投稿サイト作品のあらすじは、新規読者の興味を引くことを重視すべし。
- あらすじの推奨文字数は、 350 文字~ 600 文字。あらすじが長すぎると、新規読者は読むことを面倒がって、本編を読む前に脱落する。
- 小説のあらすじの型(3ステップ)
- 読み手の興味を引く場面(描写)を入れる
- 主人公が危険に陥る場面を入れる
- 物語の舞台や世界観の説明を入れて、あらすじを結ぶ
- あらすじだけでなく、小説タイトル・冒頭の書き出しも面白くしよう。