どうも、ノマドクリエイターのショウヘイ( @shohei_creator )です。
受注者としてランサーズを利用する時は、クライアントの人間性に問題があるかどうか気になりますよね?
意思疎通が上手くいかなかったり、厄介な仕事を追加注文したりするクライアント(通称:地雷クライアント)と遭遇したら、かなり面倒なことになります。
そこで、ランサーズで地雷クライアントに遭遇しないための8つの注意点について紹介します。
なお、これから紹介する注意点の箇条書きは、次の通りです。
- 依頼内容の説明が分かりやすいか
- 依頼される業務内容が明確かどうか
- 何をプロフィール画像に設定しているか
- 詳しく自己紹介を書いているか
- 発注数がゼロではないか
- 平均評価が高いかどうか
- アカウントの各種認証マークの有無
- メッセージの言い回し
地雷クライアントかどうか見分ける方法
地雷クライアントかどうか見分ける方法については、【依頼内容】と【プロフィールページ】と【メッセージ内容】の3つに分けて、それぞれ説明していきますね。
依頼内容について
依頼内容では、次の2点に注目すると、地雷クライアントかどうか判断しやすいです。
- 自分にとって、依頼内容の説明が分かりやすいか
- 依頼される業務範囲が明確であるか
依頼内容の説明が分かりやすいか
もしも依頼内容の説明が分かりづらく感じるようだったら、それは『あなたの力量では難しい案件』か、もしくは『クライアントが説明下手あるいは知識不足』ということが原因です。
その案件の分野について、あなたが専門的な業務経験を持っているなら、『クライアントが説明下手あるいは知識不足』ということを疑ってください。
説明が下手になる原因は、『そもそも文章を書くことに不慣れ』もしくは『読み手の立場から物事を考えられていない』からです。
また、クライアントが知識不足の場合も、依頼内容が分かりにくくなります。専門用語や細かな工程を知らないので、大雑把なことしか書けないからです。
いずれにせよ、取引を進めていくうちに、業務連絡の不足などの問題が発生する危険性が高いです。
依頼が途中終了になって、クライアントから最低評価を付けられたら、あなたの受注者信用にも関わります。
依頼される業務範囲が明確であるか
依頼内容に書かれている業務範囲が不明瞭であるなら、注意すべきです。
業務範囲が不明瞭である案件は、得てして理不尽な追加注文を招きます。
たとえば、ライター業であれば、こんな追加注文が飛んできます。
- 「見出しのタグ付けをやって」
- 「フリー素材サイトから画像を探して貼り付けて」
- 「操作方法が分かりやすいように、スクリーンショットを撮って、文字入れの画像編集もやって」
- 「競合サイトの方が記事の文字数が多いから、適当に見出しを足して、今よりも文字数を増やして」
ウェブライター業であれば、とりわけ『画像の調達・編集』に注意を払うべきです。報酬の算定が文字単価基準なら、かなり割に合わない作業量となります。
もしも直接依頼の形式であれば、事前に「画像1点につき、別途○○○円を頂きます。よろしいですか?」と交渉しておきましょう。
プロフィールページについて
プロフィールページには、プロフィール画像や自己紹介文、発注数や平均評価などが記載されています。
1つ1つの項目を取り上げて、どこに注意すればいいか説明していきます。
プロフィール画像
『プロフィールにどんな画像を使っているのか』については、地雷クライアントの見極めに重要な情報です。
プロフィール画像は、その人物の印象を大きく左右します。そのことに気が回っている……すなわち対人コミュニケーションの心得がある人なら、きちんとした画像を設定します。
プロフィール画像から推測できる地雷クライアント度は、次の通りです。
- 本人写真(危険度:ほぼ無し)
- 本人写真を使うということは、身元を明かすことです。個人取引において、信用が重要であることを理解しているからこそ、あえて本人写真を設定していると考えられます。後ろめたい目的があるなら、本人写真は使えません。取引相手としての誠実さを期待できます。顔の見える正面写真であるなら、安心して仕事を受注しても大丈夫なクライアントです。
- 人物イラスト(危険度:低)
- 『本人写真を使いたくないが、取引相手として不気味に思われたくない』と考えているクライアントは、人物イラストを使う傾向にあります。本人写真ほどではないにせよ、相手のことを気遣う心配りが出来ている証拠です。さほど警戒する必要はありません。
- 動物画像(危険度:中)
- 動物好きであったり、自宅でペットを飼っていたりするクライアントは、動物画像を使う傾向にあります。それほど警戒すべきクライアントではありませんが、人物ではない画像を使っているので、個人取引に対する意識は低いと考えていいでしょう。
- 小物や風景などの非動物(危険度:高)
- 『とりあえず、手元にある感じのいい画像を使っておこう』という意識の持ち主に多いです。未設定のシルエット画像よりマシですが、個人取引に対する意識が低い証拠です。『人間は顔を持たない無機物に親しみが湧かない』という事実に気が回っていません。
- 未設定のシルエット(危険度:極高)
- クラウドソーシングサイトを使い始めたばかりの初心者か、もしくは間に合わせの人材を調達することが目的のクライアントは、プロフィール画像を設定しません。後者については、人材を安く買い叩こうという魂胆の持ち主が多く、関わるとトラブルが起きる危険性が高いです。取引相手に選ぶことはオススメできません。
自己紹介文
自己紹介文については、全く何も書いていないクライアントは、地雷クライアントの危険性が極めて高いです。
そのクラウドソーシングサイトで長く活動するつもりであれば、普通は自己紹介文を書いておくものです。仕事の受注者にとっての信用材料になるものなので、まともなクライアントであれば、手を抜いたりしません。現在の業務内容や過去の経歴など、なるべく具体的に書きこみます。
自己紹介文を書かないということは、間に合わせの人材募集か、もしくはアカウントを使い捨てるつもりでいる心の表れでしょう。低評価が付けられるような悪条件を覚悟で、受注者をコキ使ってやろうという地雷クライアントかもしれません。
発注数
発注数が少ないクライアントは、地雷クライアントの可能性が高いです。
発注数がゼロの場合は、クラウドソーシングサイトの初心者であることが考えられます。メッセージのやり取りや仮入金(エスクロー)手続きが難航することを覚悟しておいた方がいいでしょう。
別の問題として、過去に取引した受注者から低評価を付けられたことで、新規にアカウントを作り直した悪質クライアントの危険もあります。
受注者から付けられた低評価は、クライアント側の操作で消すことは出来ません。酷い扱いを受けたことについての暴露コメントを書かれたら、もう新規の受注者を近寄って来ません。だから、新規にアカウントを作り直すわけです。
平均評価と受注者からのコメント
評価地が4以下のクライアントは、地雷クライアントの危険性が高いです。
誠実な対応を心掛けているクライアントであれば、受注者から付けられる評価は、基本的に星5ばかりになります。受注者は、良質なクライアントから贔屓にしてもらいたいので、最高評価を送りたがるからです。
星4を付ける受注者もいますが、珍しい存在です。それなので、クライアントの平均評価は、 4.8 以上に保たれ続けます。
つまり、クライアントの平均評価が4を下回るようなら、人間性や受注者の扱い方に問題があると判断して間違いありません。
試しに、過去の評価コメントを見てみましょう。『事前に話されていなかった仕事を追加された』や『指示内容が曖昧で納品まで苦労した』など、具体的な問題点が書かれているはずです。
ただし、他の受注者は星5評価ばかりなのに、たった1人だけ悪い評価を付けている場合は、受注者側が問題を起こした場合が考えられます。
その受注者のプロフィールを覗いて、どんな評価が付けられてきているのか確認した方がいいでしょう。
認証状況
クラウドソーシングサイト運営が用意している各種の認証を1つも受けていないクライアントは、地雷クライアントの危険性が極めて高いです。
本人確認・機密保持確認・電話確認などの各種認証マークは、運営に身分証明できる情報を提供した証です。認証を済ませていないユーザーと比べた場合、格段に取引相手に選ばれやすくなります。
クラウドソーシングサイトで長期の活動を予定しているクライアントは、必ずと言っていいほど認証手続きを済ませています。多くの受注者と取引できる機会が増えれば、有能な受注者と出会う機会も増えるからです。
この手の認証手続きを避けるクライアントは、そうするだけの理由があります。
たとえば、『一時的に人材を調達したいだけの使い捨て目的』や『後ろめたい業務を依頼しているから、運営であっても身分を明かしたくない』という場合ですね。
どんな理由にせよ、低質なクライアントであることを覚悟した方がいいでしょう。
メッセージ内容の言い回しついて
『人材募集に関する営業メール』や『プロジェクト提案に対する質問メール』が送られてくるなど、プロジェクト契約の前段階で、クライアントと関わる機会があるでしょう。
そのメールで使われているメッセージ内容の言い回しから、クライアントの人間性を推測することが可能です。
まずは、メッセージに敬語が使われていない場合です。
もはや、説明するまでもないでしょう。即効で地雷クライアントと判断してください。
メッセージに敬語が使われている場合は、言い回しに注目してください。ちょっとした言い回しには、その人物の無意識の思考が表れます。
なにげない仕草にこそ、その人物の性格や思考が表れます。たとえば、時計を何度も確認する人は、話に退屈しているか、この後に用事が控えているでしょう。
以下、私の実体験です。
私は、とあるプロジェクトに提案文を送りました。プロジェクト内容は、ニュースや芸能情報の記事作成です。文字単価は 0.5 円で、 1 記事あたり 400 文字が目安というものです。
まだランサーズを使い始めたばかりなので、文字単価の安さは気になったものの、実績づくりに丁度いいと思いました。
提案文を送った後に、私の経歴に関して、クライアントから質問メールが送られてきました。
メールを開いてみると、質問メールの中に「私のノウハウが欲しいということでしょうか?」という文を見つけました。
私が個人ビジネスにも取り組んでいたので、なぜプロジェクトに提案してきたのか、不思議に思ったのでしょう。
そのことは納得できますが、私が気になった点は「~が欲しいということでしょうか?」という言い回しです。
そもそも「~が欲しいの?」という言い回しは、上の者が下の者に向かって尋ねる時に使います。
商品のオモチャを見つめている子供に対して、母親が「このオモチャが欲しいの?」と尋ねることと同じですね。
たとえ敬語調であっても、見ず知らずの相手に対して「~が欲しいということでしょうか?」という言い回しは、とても失礼です。相手を馬鹿にしていることと同じだからです。
ビジネスの場であれば、取引先や上司から激怒されても文句は言えません。
私は「~が欲しいということでしょうか?」という言い回しを見て、すぐに『このクライアントは、こちらのことを無意識に見下しているな』と察しました。
『ご所望』という表現を知らない場合もありえそうですが、それはそれで問題です。いずれにせよ、関わるべきでないと判断しました。
なぜウェブライター業に取り組み始めたのか(ブログ集客の強化)について説明した後、『不信感を持たれたようなので辞退する』という旨のメッセージを送りました。
案の定というか、クライアントから『あなたがブログで稼ぐ仕組みが分かっていないことが分かった(笑。どうでもいい情報を伝えて辞退するなら、わざわざ連絡してくるな』という旨のメッセージが送られてきました。
(笑 については、私の演出ではなく、実際にメッセージに書かれていました。
「アドセンス主体のまとめサイトと世界観主体の個人ブログでは、そもそも稼ぎ方が違うんだがなぁ……。安い文字単価でライター募集しているくらいだし、きっと儲かっていない僻みだな」と思いつつ、メッセージやり取りを終了しました。
クライアントからすれば『なんだこいつ、自分から提案してきて癖に、勝手に辞退してきやがった』という感じでしょうね。
私からしてみれば『なんだこいつ、見下してやがるな』と思わせてくれたクライアントに問題があるので、喧嘩両成敗と思いました。
結局のところ、向こうが暴言を吐いてきたので、地雷クライアントという判断は間違っていなかったでしょう。
プロジェクト契約を結ぶことにならず、ラッキーでしたね。
ちなみに、このクライアントは『プロフィール画像は未設定・ユーザー名は非人物名の英語・自己紹介や実績などの記載は無し・平均評価は不明・認証マーク無し』という地雷クライアントの特徴が盛りだくさんでした。
自分の情報を公開しない匿名クライアントは、信用に値しませんね。
上記のクライアントを再び見かける機会があったのですが、3人のユーザーから星1の評価(最低評価)を付けられていました。
みな途中終了の状態になっていたので、契約を結んだユーザーに依頼詳細にない仕事も押し付けたか、もしくはコミュニケーションで問題を起こしたのでしょう。
各種の認証を済ませているクライアントを優先して選ぼう
地雷クライアントを回避する最も有効な手立ては『各種の認証を済ませているクライアントを優先して選ぶ』ということです。
本人確認などの認証を済ませるためには、公的書類を運営スタッフに提出する必要があります。したがって、基本的に1回限りしかおこなえません。
各種の認証を済ませているクライアントは、誠実な取引態度を徹底します。
安易にアカウントを作り直せないので、受注者から付けられた悪い評価コメントを切り離せません。過去の悪行は『受注希望者が激減する』という結果として跳ね返ってきます。
それに対して、各種の認証を済ませていないクライアントは、どんな立場でしょうか。
たとえ受注者から悪い評価コメントが付けられても、新規にアカウントを作り直せば、何も問題ありません。好き放題に受注者を安く買い叩いて、問題が起きたら、アカウントごと捨て去るだけです。
クライアントを選ぶときは、今までの発注数や平均評価よりも、各種の認証を済ませているか確認することをオススメします。
プロフィールに本人写真を使っている認証クライアントなら、もはや言うことありません。優先して仕事を受注しましょう。