どうも、ノマドクリエイターのショウヘイ( @shohei_creator )です。
小説家・ラノベ作家になるためには、色々な才能と能力求められます。
ただ単に、綺麗な文章が書けるだけでは不充分です。個性あるキャラクターが作れたり、読者がドキドキハラハラする場面展開を描けたり……。
また、長大な物語を一から作り上げるための想像力も必要ですし、その想像力を支えている広範な知識と人生経験も大切です。
作家業になるためには、そして作家業で生きていくためには、多くのことを学び、そして活かせるようになる必要があります。
今回の記事では、小説家・ラノベ作家に求めれらる才能と能力について まとめました。
また、小説家・ラノベ作家になるために『普段から何をしておいた方がいいのか』についても紹介します。
小説家・ラノベ作家に必要な才能とは
はじめに、結論を述べます。
小説家やラノベ作家としての『あなたの才能の有無』は、気にしなくて大丈夫です。
小説家・ラノベ作家を志そうとする時点で、才能はある
個人的な意見ですが、小説家を志そうとする時点で、小説家としての才能はあります。
『小説が好きだ』
『活字を書くことが楽しい』
『物語を創作することが面白い』
どんな理由であれ、結果的に『小説を書くことが好きだから、小説家になりたい』という思いを抱いたなら、才能はあります。
少なくとも、小説家に向いています。
もちろん、才能にも高低はあります。
しかし『執筆が速い』や『物語の構成が上手い』や『キャラクター造形に優れている』については、いくらでも努力で補えます。経験を積めば、どんどん精度は上がります。
『天才!成功する人々の法則』という本の中で『1万時間の壁』という概念が提唱されています。
簡単に言えば、ある特定の練習を1万時間に届くまで積み重ねれば、高度な技術が必要とされる業界でも一流になれるという話です。
ただし、ある程度まで技能を習熟すると、それ以降の伸びが悪くなってきます。
そこそこ通用する技量で良いなら、 1000 時間も練習すれば充分です(1日3時間の練習を1年間)。
小説家として必要な才能は『小説を書くことが楽しい』と『小説家として生きる努力を惜しまない』だけです。
小説を書くことを苦に感じる人は、小説家になろうなど微塵も考えません。
小説家を志している時点で、あなたには才能があります。
小説家・ラノベ作家に必要な能力とは
ここからは、小説家に必要となる能力について、具体的に説明します。
広範な知識と人生経験
小説家とは、知識業です。
『創造の前に想像がある』という言葉があります。
何かを創造する前に、その作者の頭の中では、すでに創造物が出来上がっているという意味です。当たり前ですが、想像できない物は、創造できません。
想像を形作っている物は、創造者の知識と人生経験です。
男を知らなければ、男は書けません。女を知らなければ、女は書けません。
学校を知らなければ、学校生活は書けません。会社を知らなければ、会社生活は書けません。
幸福を知らなければ、幸福な人物は書けません。絶望を知らなければ、絶望した人物は書けません。
多様で広範な知識と人生経験があって、はじめて現実的な舞台設計を組めますし、真に迫る人物の言動・感情を書き切れます。
文章の表現力
小説家は、物語の場面を文章のみで表現します。
文章のみを駆使して『読者の脳内に場面を構成させる』ためには、分かりやすくて正確な文章表現が求められます。
また、登場人物の感情変化については、直接的に描写するだけでなく、時には『些細な言動から、その人物の感情の動きを読者が読み取れる』という高度な表現も必要となります。
語彙力
語彙力とは『様子や感情を表現する時、多様な日本語を駆使して、どれだけ読者にとって分かりやすい文章が書けるか』の力量です。
何かを文章表現するためには、文章表現に使う『言葉そのもの』を大量に知っておく必要があります。
ただし、単に多様な言葉を使えるだけでは、不十分です。知っている言葉の中から、なるべく読者にも分かりやすい言葉を選び、それらを上手く組み合わせて文章表現できて、はじめて『語彙力がある』と言えます。
いくら多様な言葉を知っていて、それらを使いたくなっても、読者のことを最優先しましょう。衒学的な表現は禁物です。こんな風に、読めない単語が出ると、イラッとさせてしまいますから。
物語の構成力
小説家として活動するためには、読者を楽しまる『娯楽商品』としての物語を作る必要があります。
面白い物語を作るためには、いつ事件を起こすか、どうやって主人公を追い詰めるか、どんな脇役を登場させるか、主人公は何を学び成長するか・・・・・・ということを決めったプロット(物語の設計図)を作ります。
どんなプロットを作るか、それは小説家の自由です。ここで、物語の構成力が試されます。
小説・ラノベのプロットの書き方については、こちらの記事で詳しく説明しています。
商品開発能力
意外に思うかもしれませんが、小説家には商品開発能力が求められます。
小説とは、読者から金銭を払ってもらう娯楽物です。立派な商品です。
売れる商品(物語)を作るためには、さまざまな作業が求められます。
- 市場調査と需要の発掘
- 見込み客の選定(狙う読者層を決める)
- 顕在的需要と潜在的需要の汲み取り(読者層の願望の洗い出し)
- 需要に応える商品の模索(物語のテーマ・コンセプトの考案)
- 試作品の構想(物語のプロット構成)
- 商品開発の材料調達(創作資料の収集)
- 商品の試作(物語の執筆)
小説家・ラノベ作家になるために普段からやった方がいいこと(勉強方法)
小説家・ラノベ作家として活動するためには、多くの能力と知識・人生経験が求められます。
ここからは、小説家・ラノベ作家になるために、普段からやっておいた方がいいこを紹介します。
大百科事典を読む
資金に余裕があれば、大百科事典を読むことをオススメします。
大百科事典は、1冊の本に広範な情報が詰まっているので、物語に使える知識を効率よく集められます。
内容を暗記するほど憶える必要はありません。「あ、こんなのあったな」という程度に憶えておけば、あとからインターネット検索して、正確で詳細な情報を調べ直せます。
ニュースや新聞を読む
広範な情報に触れるという意味では、ニュースや新聞を眺めることもオススメです。
最近は、インターネットニュースを眺めているだけでも、世界で現在 起きていることを充分に把握できます。無料で読めるので、手軽さも良いですね。
異なる職業を体験する
実体験に基づく知識ほど、具体的で確実なものはありません。
自分の五感を通して得た情報は、現実に即した整合性のある物語を作る時に、とても役立ちます。
豊富な実体験を積む方法は、職業体験がオススメです。
職業体験する時は、なるべく今まで経験したことのない職種を選ぶようにしましょう。
私の実体験ですが、私は自然や動物に触れることが好きなので、農業や酪農の職業体験を何度も経験しました。
農業・酪農の求人情報を探すなら、農家のおしごとナビとボラバイトがオススメですね。
農家のおしごとナビは、日本全国の農家の求人情報(収穫の手伝いなど)が掲載されています。
求人内容は繁忙期の手伝い(期間限定)が大半であり、住み込みで働ける募集先も多いので、短期間の職業体験にピッタリです。お金も貯まるので、旅行費用の稼ぎ場でもあります。
ボラバイトは、ボランティア要素の強い求人情報が載っています。
ボラバイトは『ボランティアとアルバイトの造語』で、お金よりも『職業体験と地域の触れ合い』を重視しています。
時給・日給は安い傾向にありますが、一般に見られない求人情報が載っているので、職業体験を目的にするなら宝の山です。
私自身、農家のおしごとナビやボラバイトを使って、色々な農業・酪農を体験できました。
たとえば、関東の高原に行ってサニーレタスを植えたり、
(中腰の植え付けは腰が痛くなった・・・・・・)
キャベツ畑で収穫を手伝ったり、
(夏場の腐ったキャベツの臭いが半端なかった。まさに腐敗臭)
沖縄では、ハーベスターの後を追いつつサトウキビを収穫して、
(めっちゃ手斧を振ってサトウキビを刈り倒した)
真冬の北海道で、牧場の乳しぼりを体験して、
(真冬に北海道に行くとか、思い返すとアホか)
そして、子牛と遊ぶ。
(子牛は可愛いが、成牛の体当たりは吹っ飛ばされる。自動車に衝突されるに等しい)
さまざまな場所に旅行する
職業体験以外にも、旅行することもオススメです。
日本各地を旅行することで、その土地の文化を知ることが出来て、自分の視野が広がります。
ご当地グルメを探すと、食文化の違いも楽しめちゃいます。
普段は見慣れない景色を目の当たりにすることで、あらためて自然の美しさを再発見できます。
旅行する時は、飛行機に乗って一気に移動するのも良いですが、
フェリーを使って、のんびり海を渡るのも味わいがありますよ。
名作を鑑賞する
世界的に認められている名作(小説・漫画・映画を問わず)を鑑賞することで、人々が求めている物語の構成・登場人物・主人公の成長を把握できます。
小説家を目指すなら、名作と呼ばれている小説を読むのも良いでしょう。
しかし、個人的には、映画鑑賞もオススメします。
映画は映像媒体ですから、サクッと物語の内容を知りたい時に便利です。
また、原作(小説や脚本など)の内容を2時間前後の映像に収めるので、無駄な部分がそぎ落とされ、重要な場面だけ効率よく拾っていけます。
毎日小説を書く、完結させる
小説の技術を向上させるなら、やはり実際の執筆練習が1番です。
小説投稿サイトを利用して、定期的に小説を投稿していきましょう。
小説を書く時は、最期まで物語を書ききって、完結させるよう心掛けましょう。小説家になるにしろ、新人賞に受賞するにしろ、物語を完結させられなければ始まりません。
商業用の小説1巻の分量( 400 ページ前後)を目安にして、完結する物語を作っていきましょう(長編扱いで、1編完結を続けてもOKです)。
辞書を読む(語彙を増やす)
文章表現の幅を広げるために、どんどん語を憶えていくことも大切です。
文章描写が美しいことで有名な三島由紀夫は、熱心に辞書を読んでいました。辞書を読んで多くの語を知っていたからこそ、豊かで洗練された文章を書けるようになる一例です。
毎日少しずつ国語辞書を読むのも良いですが、どうせ小説家を目指すのであれば、自分用の語彙辞典を作るのも1つの手です。
私自身、国語辞書を読むと同時に『小説で使えそうな語』を Word に書き写していき、ひらがな 50 音(+濁音と半濁音)の頭文字ごとに分けた語彙辞典を完成させました。
語彙辞典のデータ量から逆算して、恐らく 16000 語以上が収録されています。
好きな作家の文章を写経する
写経とは、仏教修行の1つで、お経の内容を紙に書き写すことです。
小説家で言うところの写経とは、好きな作家の小説を手元に置いて、小説の内容を全てパソコンのメモ帳などに書き写すことです。
写経の目的は、参考となる文章を正確になぞることで、自分の文体に取り込むことです。上手い文章を写経すれば、それだけ筆力も上がります。
ただし、写経の作業は大変ですし、そこまで劇的な効果を期待できるわけではありません。時間の余裕が無ければ、実践は不要です。
とてもお気に入りの作家がいるなら、写経する価値はあるでしょう。
実際に写経する時は、ひたすら書き写すのではなく『文章の流れ』を感じながら写経すると、効果が上がります。
まとめ
この記事の内容のまとめです。
- 『小説が好き』や『活字を書くことが楽しい』という気持ちを抱く時点で、小説家・ラノベ作家としての才能はある。
- 才能が足りなくても、毎日コツコツと努力を続けていけば、その業界で一流の人物になれる。
- 小説家・ラノベ作家に必要な能力
- 広範な知識量と人生経験
- 文章の表現力
- 語彙力
- 物語の構成力
- 商品開発能力
- 小説家・ラノベ作家になるために、普段からやっておいた方がいいこと
- 大百科事典を読む
- ニュースや新聞を読む
- 異なる職業を体験する
- さまざまな場所に旅行する
- 名作を鑑賞する
- 毎日 小説を書く、完結させる
- 辞書を読む(語彙を増やす)
- 好きな作家の文章を写経する