小説・ラノベの新人賞を取る方法|書き方を知って受賞しよう

実績の高さを示すトロフィー

 

どうも、ノマドクリエイターのショウヘイ(@shohei_creator)です。

 

小説家のような物語作家を目指すなら、誰しも新人賞を取りたいですよね?

新人賞を取れれば、書籍化は確実です。

作家として身を立てるにせよ、作品のアニメ化を目指すにせよ、まずは新人賞を取れなければ始まりません。

 

今回の記事では、ネットビジネスの実践で培ったビジネス思考に基づいて、小説・ラノベ)の新人賞を取るための戦略を考えてみました。

 

 

目次

出版社にとって、小説・ラノベ(ライトノベル)とは何か

 

まず初めに理解しておくべきことは『出版社にとって、小説やラノベとは何か』ということです。

これが分かっていないと、新人賞を開催する出版社に対して、的外れな作品を応募しかねません。

 

 

結論を言うと、出版社にとって、小説・ラノベは『会社に利益をもたらす商品』です。

もっと突き詰めれば、商品を販売して得られるお金を求めています。

札束 万札

 

 

創作文化の発展だの、新人作家の発掘だの、色々と建前は使うでしょうが・・・・・・最終的に欲しい物は、小説・ラノベを販売して得られる企業利益です。

まずは、このことを念頭に置きましょう。

 

 

これが理解できていない作家志望は、出版社の新人賞に商品価値の無い紙束を送り付けて、出版社の選考委員から「あ、これ商品価値が無いわ。いらねっ」と捨てられます。

 

 

 

出版社は、応募作品に『作者の個人的な思想や価値観』は求めていない

 

出版社が応募される小説・ラノベに求めているものは、純粋な商品価値です。

商品価値の高い商品とは、市場(読者)の需要に的確に応えて、より多くの売り上げを得られるものです。

 

小説やラノベは、娯楽物です。

出版社としては、物語の世界観や登場人物たちのやり取りで、読者が楽しめれば、それで良いのです。

 

『物語を通して、私は世の中に●●を訴えたい』というような、作り手側の思想・価値観なんて、出版社は求めていません。

作り手の思想・価値観を作品に盛り込んだ結果、読者が楽しめる度合いが減るようなら、それは出版社が望むところではありません。

 

小説家・ラノベ作家は、読者を面白がらせる物語を製造してくれるだけで良い。

それが出版社の本音です。

 

 

 

新人賞では、選考が進むごとに60%~90%の応募作品が振るい落とされる

 

各出版社のレーベルが主催する新人賞には、毎回、大量の応募作品が送られてきます。

レーベルとは

出版社の内部にある文庫制作部署の名前。文庫のブランド名。

KADOKAWAであれば、レーベルは『富士見ファンタジア文庫・富士見L文庫・角川ビーンズ文庫・MF文庫J・電撃文庫・ファミ通文庫・ビーズログ文庫・角川スニーカー文庫・角川文庫』です。

 

 

たとえば、ライトノベル界の大手レーベルである電撃文庫の『電撃文庫小説大賞』には、5000弱もの応募作品が投稿されてきます。

受賞枠は10にも満たないので、倍率は500倍近くということになりますね。

 

応募段階から選考を重ねるごとに、かなりの数の作品が振るい落とされます。

第25回の電撃小説大賞では、総応募数4843作品のうち、一次選考で510作品まで絞られます。一次選考の段階で、約90%の応募作品が振るい落とされました。

続けて、二次選考で213作品まで絞られ(約60%の振るい落とし)、三次選考で93作品まで絞られ(約60%の振るい落とし)、最終選考で10作品まで絞り込みます(約90%の振るい落とし)。

 

上記の通り、選考が進むごとに、ゴリゴリと応募作品が振るい落とされています。一次選考では、なんと4000作品も振るい落とされました。

 

 

 

下読みに応募作品を評価されるかどうかの関門

 

選考は、いきなりレーベル編集者が務めることはありません。

一次次選考~三次選考は、下読みと呼ばれる人が務める場合が多いです。

下読みとは

多くがフリー編集者や新人作家など『たくさん物語を読んでいて、物語の鑑識眼を持っている人物』です。

レーベル編集者から業務委託されて、基準に満たない応募作品を振るい落とします。

審査する女性

 

 

下読みの役割は、選考委員に見せるまでもない作品をゴッソリとそぎ落とすことです。下読みによって、一次選考~三次選考(つまり、最終選考以外)の合否が決められると思いましょう。

 

各レーベルが雇う下読みの人数は、多くないと推測できます(人件費の都合で)。多くても30人と考えておきましょう。

下読み1人あたり50~100作品も担当するとなると、1つ1つの応募作品を最初から最後まで丁寧に読み通す時間は無いです。とりわけ選考対象の多い一次選考は、大雑把な審査になることが予想されます。

 

新人賞の受賞の第1関門は、いかに下読みに評価してもらえるかです。

 

 

新人賞の一次選考・二次選考・三次選考の落選原因

 

これから、一次選考・二次選考・三次選考に分けて、それぞれの選考で求められる応募作品の完成度を紹介します。

応募作品の何を下読みが見ているか、しっかりと把握しておきましょう。

 

 

新人賞の一次選考について

 

一次選考では、応募作品の大半(電撃文庫なら約90%)が振るい落とされます。

一次選考で振るい落とされる原因は、次の通りです。

新人賞一次選考の落選原因
  • 応募要項の規約を守っていない
  • レーベルの特色と一致していない
  • 小説の体裁になっていない
  • 文章が読みづらい

 

 

 

新人賞一次選考落ちの原因:応募要項の規約を守っていない

 

新人賞の応募要項には、さまざまな規定が書かれています。

応募規定を満たしていない作品は、問答無用で落選させられます。

応募条件の具体例
  • 募集ジャンル
  • 枚数規定(原稿用紙換算で●●枚~▲▲枚など)
  • 作者情報の添え書き
  • あらすじの文字制限
  • オリジナルの作品であること
  • 差別表現、特定の個人:団体に対する誹謗中傷が含まれないこと

 

 

新人賞一次選考落ちの原因:レーベルの特色と一致していない

 

レーベルには、レーベルが作り上げたいブランドイメージがあります。ブランドイメージ固めには、長所の強化や他社差別化など、さまざまな企業戦略が含まれています。

このブランドイメージに合う応募作品は歓迎されますが、合わない応募作品は排除されます。ブランドイメージを損なうからです。

 

レーベルが求める作品の傾向は、応募受付ジャンルとして、応募要項に書かれています。しかし、あくまでも大雑把な情報でしかありません。

応募したい新人賞の過去の受賞作を調べて、レーベルが求める作風を把握しておきましょう。

 

 

 

新人賞一次選考落ちの原因:小説の体裁になっていない

 

小説の体裁になっていない応募作品も落選させられます。

 

たとえば、最低限の文章作法を守れていない場合です。

段落の始めは1字下げる、文末に句点を置く、会話文は鉤カッコで挟むことは、小説として守るべきルールです。

数個の間違いなら大丈夫です(あとで作者に改稿させればいいだけなので)。しかし、最初から最後まで間違っていた場合、下読みは「こいつ、小説の書き方を知らないな」と判断します。

 

別の場合は、小説として通用する構成になっていないことです。

未熟な小説構成の具体例
  • 展開が急すぎて、読者が納得できない(なんの前触れもなく、いきなり主人公の能力が覚醒するなど)
  • 誰が何を発言をしたのか分からない
  • ただの日記(どこで何が起きたのかという事実が書き連ねられているだけで、登場人物の対立や成長が描かれていない)

 

 

 

新人賞一次選考落ちの原因:文章が読みづらい

 

小説文章が読みづらい場合は、振るい落としの原因となります。体裁が悪いからです。

読みづらい文章の特徴
  • そもそも、日本語になっていない
  • 一文が長すぎる
  • 主語と述語の対応が滅茶苦茶
  • 修飾語と被修飾語の対応が分かりづらい
  • 読点が少なく、意味の切れ目が分かりづらい
  • 非常用の難読漢字が多すぎる
  • 誤字脱字衍字が多すぎる
  • ことわざや慣用句の使い方を間違っている
  • 頻繁に人称視点が切り替わる
  • 特殊な読み方の固有名詞・技名が多すぎる(ルピの使い過ぎ)

 

 

別の原因は、何十作と応募作品を審査しなければいけない下読みの立場として、読みづらい文章を『わざわざ読みたくない』ことです。

読みづらい文章は、読んでいるだけでストレスになります。また、本編の内容を理解しづらいので、なおさらストレスが積み重なります。

審査しなければいけない応募作品が多いにもかかわらず、自由に使える時間は限られています。その状況下で、読みづらい文章の応募作品は、下読みに取って多大なストレス源となります。人間の心理として、そんな作品にわざわざ時間を使う価値は感じないでしょう。速攻で投げ捨てます。

投げ捨てる

 

 

 

新人賞一次選考を突破する方法

 

一次選考は、『応募要項の規定を守っていない応募作品』や『小説の体裁になっていない応募作品』を振るい落とすためにあります。

きちんと規定を守り、レーベルの特色を把握して、適切な文章作法を身につければ、一次選考の最低ラインは乗り越えられます。

 

文章作法については、以下の3記事にまとめています。参考にしてください。

小説・ラノベの文章作法【初心者向け】|書き方の基本ルール

2018.09.09

読みやすい小説(ラノベ)の書き方とは|文章作法まとめ

2018.10.04

小説(ラノベ)の文章力が上達する12の文章作法

2018.10.25

 

 

 

新人賞の二次選考について

 

二次選考からは、娯楽物としての価値(商品価値)が重視されます。一言でいえば『面白いかどうか』です。

二次選考で振るい落とされる原因は、次の通りです。

新人賞二次選考の落選原因
  • 展開に起伏が乏しくて面白くない
  • 登場人物に共感・感情移入できない
  • 主人公が活躍しない
  • 既存作品の二番煎じ

 

 

新人賞二次選考落ちの原因:展開に起伏が乏しくて面白くない

 

面白い物語には、必ず事件が起きます。

事件に直面した登場人物(特に主人公)は、最初は戸惑います。しかし、意志を固めて攻勢に移ることで、問題を解決します。

また、問題解決の過程で、多くの登場人物が現れて、互いに影響を与え合います。敵と味方に分かれ、対立構造を作ります。

これらに生まれる人間ドラマが『物語の面白さ』の1つです。

 

何も事件が起こらない日常譚は、物語の起伏に乏しくなります。

主人公は、問題解決のために行動しません。闘うこともなければ、人間的な成長を遂げることもありません。登場人物の間に、明確な対立構造は生まれません。

 

物語が大きく変化する出来事が無ければ、二次選考で落選させられます

 

 

 

新人賞二次選考落ちの原因:登場人物に共感・感情移入できない

 

物語を楽しむための条件の1つは、『登場人物に共感できて、感情移入できること』です。

読者が登場人物に感情移入できていれば、読者の心は登場人物と一体化します。登場人物が試練を乗り越えれば、読者も喜びます。登場人物が危険に直面すれば、読者も不安と恐怖に襲われます。

読者が登場人物に感情移入できなければ、登場人物の状況は、読者にとって対岸の火事です。登場人物が絶望しても、読者は何も感じません。

 

感情移入するためには、読者が登場人物に共感できて、身近な存在に感じてもらう必要があります。

性別が同じである、年齢が近い、社会的立場が同じ、似た悩みを抱えている、夢や目標が一緒・・・・・・という場合、読者は登場人物に共感できます。

また、登場人物が欠点を持っていたり、意外な側面を見せた時、読者は登場人物に親近感を抱きます。

 

登場人物に共感・感情移入できてこそ、読者は物語を楽しめます。

 

 

 

新人賞二次選考落ちの原因:主人公が活躍しない

 

読者が最も感情移入する対象は、主人公です。主人公は読者の分身であり、読者は主人公の体験を疑似体験します。

 

主人公が活躍しない物語は、それだけで落選対象になります。

主人公が活躍することで得られる『勝利の快感や周囲の称賛』を読者が疑似体験できないからです。

物語では、主人公が活躍することが鉄則です。特にラスボスと闘うような佳境では、必ず活躍させます。間違っても、ヒロインや強力な脇役がラスボスを倒してはいけません。

 

 

 

新人賞二次選考落ちの原因:既存作品の二番煎じ

 

書籍化やアニメ化をキッカケにして、特定の作品が広く知れ渡ると、その作品を模倣した作品が次々と応募されるようになります。

いわゆる、二番煎じです。

 

既存作品の二番煎じとなる応募作品は、落選対象となります。

先行作品(模倣先)と比べると、どうしても売り上げが落ちるので、わざわざ費用をかけてまで書籍化する価値が無いからです。

 

ビジネスの世界では、後発商品は、先行商品に勝てないことが常です。よほど宣伝に力を入れるか、もしくは先行商品を超える大きな魅力が無い限り、後発商品は売り上げで勝てません。

この理由は、認知度の差二番煎じの汚名が関係しています。

先行商品は、認知度で優っています。先に世に出たわけですから、これは当然のことです。たとえ後発商品が同じ棚に並んでも、消費者の心理としては、先に知っていて馴染みのある先行商品を選びたくなります。

この認知度の差(それに伴う消費者選考)を覆すためには、多大な広告費を払って、後発商品を知らしめる必要があります。

 

二番煎じという事実は、それだけで後発商品の印象を悪くします。

この世界には『開発者の名誉と利益を守る』とうい特許制度が浸透しています。特許制度の存在は、一般人でも知っています。

それなので、世の中には『二番煎じは、アイデアを盗んで作った模造品』という認識が根付いています。

 

新人賞を開催する出版社の立場としては、商品化する価値の薄い二番煎じ作品を受賞させる理由はありません。

 

 

 

新人賞二次選考を突破する方法

 

二次選考では『物語が面白いかどうか』を問われます。

展開に波が生まれるようにプロット構成して、共感しやすい登場人物を作り、必ず主人公を大活躍させる。

そうすれば、二次選考を突破できるようになります。

 

面白い物語を作るためのプロット構成については、下の記事で説明しています。

小説(ラノベ)のプロット構成の書き方・作り方|三幕構成のススメ

2018.10.01

 

登場人物(キャラクター)の設定の作り方については、下の記事で説明しています。

小説(ラノベ)のキャラクター設定の作り方|登場人物の性格と特徴

2018.10.16

 

 

 

新人賞三次予選について

 

三次選考では、特に独創性(オリジナリティ)を重視します。

物語に独創性が強ければ、既存の類似作品と充分に差別化できます(目立ちます)。商品販売の面で、とても有利です。

独創性が高いと認められるためには、世界観・登場人物・物語構成・テーマ・コンセプトの最低1つに『他の作品と違う何か』が含まれている必要があります。

 

 

また、作品全体のバランスも重視されます。

たとえば、世界観に矛盾が無いか、主人公が読者に嫌われないか(感情移入しやすいか)、物語の展開順序は適切か、展開が中だるみしないか、コンセプトに興味をそそられるか、物語にテーマが一貫しているか・・・・・・といったものです。

三次選考以降となると、物語の完成度が確認されます。作品全体のバランスが悪ければ、マイナス評価を付けられます。

 

 

 

選考委員が応募作品に求める要素(最終選考)

 

下読みによって『商品として使えない応募作品』が除外された後は、選考委員(先輩作家・編集者・評論家など)によって審査されます。

 

最終選考では『レーベルから発行するほど商品価値の高い作品か』を重要視します。

応募作品を新人賞に受賞させるということは、賞金の支払いを始めとして、出版準備から初版発行まで、莫大な経費がかかります。その経費を回収して、さらに大きな利益を出版社にもたらす見込みが無ければ、わざわざ受賞させる必要はありません。

 

応募作品を審査する上で、選考委員が見ているであろう要素を紹介します。一次~三次選考で触れた要素についても、改めて触れ直します。

 

 

テーマ

 

物語において、テーマは重要と言われます。

テーマ自体が曖昧な表現ですが、一言で表すなら『読者の心に訴えかける問い』です。

ただし、心に訴えかける問いと言っても、高尚で説教じみたことではありません。また、問いの形式に こだわる必要もありません。『可愛い女の子友達と部活で盛り上がる楽しさを伝える』でも『ほのぼのとした異世界冒険の心地よさを伝える』でもOKです。

 

わざわざテーマを重視する理由は、テーマが物語展開の軸となり、やがて作品のブランドになるからです。

 

たとえば、平坂読氏の【俺は友達が少ない】は、恐らく『可愛い女の子友達と部活で盛り上がる楽しさを伝える』がテーマです。物語の構成は、必ず『女の子友達』と『部活』と『楽しく遊ぶ』という要素が深く関わります。続刊を出した時も、このことは変わりません。

すると、読者は『【俺は友達が少ない】は、可愛い女の子と部活で楽しく遊ぶ物語』という印象を深めます。

【俺は友達が少ない】に『可愛い女の子と部活で楽しく遊ぶ』というブランドが出来上がります。

ブランドが確立されると、読者の中で『可愛い女の子と部活で楽しく遊ぶ → 俺は友達が少ない』と関連付けされます。そして『美少女と仲良くできる学園ものの小説が読みたい』と思った時に【俺は友達が少ない】が思い出されて、購入行動を起こすようになります。

 

以上のブランド論は、一般企業が必死に取り組んでいるブランディングマーケティングと一緒です。ブランド競争を制すれば、商品は売れやすくなります。小説も商品ですから、ブランド競争を制すれば、小説は売れやすくなります。

 

もしもテーマが不確かであったり、作品を通して一貫したテーマが無ければ、作品に確固たるブランドは生まれません。ブランドが弱いと読者の印象に残りにくいですし、ブランド競争で勝ちづらくなります。

それなので、選考委員はテーマを重視すると考えられます。

 

物語におけるテーマの重要性は、こちらの記事で詳しく説明しています。参考にしてください。

小説(ラノベ)の物語テーマの重要性|テーマの見つけ方・決め方

2018.09.28

 

 

 

コンセプト

 

コンセプトは、物語の題材になりそうな面白いアイデアを『物語のあらすじの基礎』として使えるように発展させたものです。

コンセプトは『もし~だったら?』という形式で表せます。この問いかけの答えこそ、物語の内容であり、登場人物が見せてくれる言動や人間的成長です。

 

コンセプトは、あらすじの原型となります。コンセプトを見るだけで、大まかな物語展開が予測できるからです。

たとえば、ハリー・ポッターのコンセプトは、恐らく『もし、両親を悪の魔法使いに殺された少年が、魔法を学べる学校へ招かれたら? しかも、その学校で、悪の魔法使い(と、その手下)に遭遇して、陰謀を阻止するために戦うとしたら?』というものです。

上記のコンセプトを見るだけでも『主人公の魔法使いの少年は、魔法学校に入学する。魔法学校では、同年代の子供と一緒に、西洋ファンタジーに登場する魔法や薬物を学んで、学校生活を楽しむ。やがて、魔法学校内の敷地内で両親の仇である魔法使いと遭遇して、因縁の対決を果たす』という筋書きが想像できます。

 

コンセプトはあらすじの基礎であり、あらすじは物語の基礎です。

コンセプトが目新しくて意外性に満ちていたり、人々が思わず知りたくなるような謎が潜んでいたりするなら、コンセプトを具体化した物語が魅力的になる確率は、きわめて高いです。

だからこそ、物語のコンセプトは重視されると考えられます。

 

物語におけるコンセプトの重要性については、こちらの記事で詳しく説明しています。参考にしてください。

小説(ラノベ)の物語コンセプトの重要性とは|考え方と作り方

2018.09.29

 

 

 

世界観

 

物語の世界観は、時代・文化・常識・物理法則・地形・気候・政治・宗教・経済・産業などの多様な要素が総合的に積み重なって築かれます。

すごく簡単に言えば、世界観とは、物語全体に漂っている雰囲気です。

 

 

世界観で重視される点は、整合性と意外性です。

 

整合性とは、物語の設定に矛盾が無い度合いです。

たとえば、とある物語では、森林や洞窟に魔物が生息しています。魔物たちは凶暴で、人間を食料にすることもあるので、たびたび村や都市を襲います。

『周囲の自然環境に魔物が生息しており、魔物に殺される人間が後を絶たない』という世界観であるなら、村や都市の周囲に外壁や堀が設置されていなければ、とても不自然ですよね? さながら、施錠できない金庫に貴重品を保管するようなものです。この物語を読者が読んだら、違和感を覚えるでしょう。

魔物の襲来に備えて、人の住処に外壁や堀が張られているなら、とても自然なことです。歯車が互いにカッチリと噛み合うように、設定同士が連結しています。

このように、設定に矛盾が無いことを『整合性がある』と言います。

歯車

 

 

意外性とは、現実に有り得ないような面白味に満ちている度合いです。

たとえば、筒井康隆氏の長編小説【虚航船団】は、登場人物が文房具です。それだけでも意外なのに、舞台が宇宙と惑星という壮大さ。しかも、敵はイタチ。文房具たちは司令艦から「イタチを殲滅せよ」と命令を受けて、イタチに戦争を仕掛けます。物語終盤では、なぜか文房具とイタチの混血児が登場します。どうやって交配したんですかね?

そんな感じで、【虚航船団】の世界観は、意外性にあふれています。世界観が意外だったら、それだけでも本を手に取って試し読みしたくなりますよね。だからこそ、世界観における意外性は重視されます。

 

 

物語の世界観の作り方については、こちらの記事で詳しく説明しています。参考にしてください。

小説(ラノベ)の世界観の作り方|現実味のある設定を構築しよう

2018.10.11

 

 

 

独創性

 

独創性は、新人賞の選考で最も重視される点でしょう。

 

独創性が重要視される理由は、2つあります。

 

1つ目は、芸術品に二番煎じは要らないということです。

芸術品は、見ても触っても無くなりません。食べ物や洗剤のように、定期的に補充する必要もありません。1度でも創ってしまえば、壊されない限り存続します。

だから、芸術に二番煎じは要りません。もちろん、模造品も要りません。最初の1つで十二分です。今までに見られない、独創的なことが芸術品の価値です。

モナ・リザ

 

 

2つ目の理由は、商品価値の問題です。

下読みの振るい落とし原因で言及したように、二番煎じであることは、それだけで価値が下がります。基本的に、先行商品に勝てません。

たとえ費用をかけて制作して、広告したとしても、大きな利益額は見込めません。だから、わざわざ制作する理由が無いのです。

 

二番煎じの商品は、大量生産して薄利多売する。これくらいしか利用価値はありません。

100円ショップ

 

 

 

物語の構成

 

物語の構成は、ドラマとしての面白さです。

どんな場所を舞台にして、いかなる問題が発生するか。問題に対して、登場人物はどう反応して、行動するか。登場人物が関わり合うことで、どんな協力と対立の関係が生まれるか。問題を解決すべく、舞台で大立ち回りを演じる主人公の活躍。問題解決を通して、主人公は何を得るか、どんな人間的な成長を遂げてみせるのか。

物語の構成の上手さとは、結局のところ『読者をどれだけ強く登場人物に感情移入させて、退屈させずに展開を楽しませるか』に尽きます。

 

読者を楽しませる物語の構成については、こちらの記事で詳しく説明しています。参考にしてください。

小説(ラノベ)のプロット構成の書き方・作り方|三幕構成のススメ

2018.10.01

 

 

 

キャラクター

 

キャラクターで重視される点は、人物としての強い個性です。

主要人物である主人公とヒロインには、さらに『感情移入しやすいか』と『行動を起こすだけの強い動機や信念』が求められます。

 

キャラクター創作論については、かなり複雑な内容となるので、ここでは割愛させてもらいます。

キャラクター設定の作り方について個別に記事を作ってるので、こちらを参考にしてください。

小説(ラノベ)のキャラクター設定の作り方|登場人物の性格と特徴

2018.10.16

 

 

 

新人賞の応募作品は、出版社の需要に応えるべし

 

出版社には、出版社が作ろうとしている何かしらのブランドイメージがあります。

企業が競合他社と闘って生き残るためには、自社の強みを活かせるブランドイメージを押し出して、他社と差別化を図る必要があります。

他社と差別化できれば、それを軸にして商品開発・宣伝告知・商品展開することで、より優位な立場で企業運営できるからです。

差別化 強み

 

 

出版社のブランドイメージの大部分は、出版する作品の内容によって決まります。

ブランドイメージを強化する作品は歓迎されます。反対に、ブランドイメージを損なう作品は拒絶されます。

はい いいえ

 

 

出版社が求める作風は、第一に応募要項の募集内容(長短編・ジャンルなど)で分かります。

第二に、過去に受賞した作品の傾向から読み取れます。

受賞作品は、出版社が求めている作品の合格例だからです。

 

新人賞を取りたければ、出版社が求めている作風を汲み取ってあげて、その作風に沿った小説を作るようにしましょう。

 

 

 

世界観や舞台、キャラクター設定は、読者にカタルシスを与えることを追求する

 

読者が日常から離れて、わざわざ空想の物語を読む理由は何か。

それは、物語の登場人物を通して、日常で満たせなかった願望を擬似的に叶える為です。

笑顔で本を読む女性

 

 

創作業界では【読者が心の中に溜めこんでいる欲求を解放して、胸がスッとする清々しい快感を得られること】をカタルシスと呼んでいます。

売れる小説・漫画の共通点であるカタルシスについては、こちらの記事で詳しく説明しています。

売れる小説(ラノベ)の特徴はカタルシス|人気になる物語の共通点

2016.04.23

 

 

カタルシスは、言わば読者の需要です。

消費者の需要を的確に満たせる商品があったら、爆発的に売れる人気商品となります。

同じように、より強烈で、より多くのカタルシスを読者に与えられる物語は、爆発的な人気作となります。

 

 

昨今では、異世界転生・異世界召喚最強主人公の無双劇が人気を集めています。

この理由は、近頃の読者が抱えている『日常で満たされない願望』を擬似的に叶えて、カタルシスを得られる物語だからです。

補足

【ショウヘイの個人的な推測】

異世界転生・異世界召喚ネタが好まれる理由は、日本の経済が豊かになり、若い人たちが大した苦も無く生きられるようになったからだと思います。

就職に失敗してニートになったり、ブラック企業を辞めて失業したとしても、基本的に野垂れ死にません。

さほど必死に生きる必要は無く、学校生活・会社生活に面白味は無く、かと言って人生を捧げるほど熱中できる信念も無く・・・・・・。一言で表すなら、生き甲斐が無いのです。

やり場のない【現実に対する虚無感】を効率よく解消できる手段こそ、主人公に感情移入しやすくて、かつ現実世界で味わえない刺激に満ちた『異世界転生・異世界召喚』の物語だったというわけです。

フルダイブMMORPGネタが流行っている理由も、根底は同じです。

 

俺TUEEE無双劇が好まれる理由は、強さによる自己優越感・万能さによる自己肯定感・社会的承認・社会的地位の確立・異性からの好意・・・・・・その他諸々の願望を満たしやすいからです。

 

 

 

売れる小説を書きたいなら、想定する読者像を明確にせよ

 

読者に効率よくカタルシスを与えるためには、その読者のことをよく知っておく必要があります。

想定する読者像を明確にすればするほど、その読者が抱えている【現実に対する不満感】が推測しやすくなります。

 

 

ビジネス用語では、理想の見込み客を象徴する架空人物のことをペルソナと呼びます。

 

年齢・性別・趣味・社会階級・口癖・1日の過ごし方・交友関係・夢や目標・日常に対する悩みや不満・・・・・・などを固めることで、理想の想定読者(ペルソナ)を作れます。

見込み客の想定イメージ

この画像は、Facebook 広告ターゲティングの極意を伝授!ターゲットをピンポイントで狙い撃つための手順とは? (https://markezine.jp/article/detail/19672)より引用させて頂きました

 

 

いったん想定読者像が固まれば、彼らの需要(どんな物語を求めているか)を推測しやすくなります。

 

最も正確に想定読者の需要を読み取る方法は、想定読者と全く同じ生活を送ってみることです。

1日の行動に始まり、趣味や口癖を真似てみることで、実体験から想定読者の感性に共感できるようになります。

 

20代の作家の方がライトノベルを書きやすいと言われている理由は、作者自身が若いからこそ、高校生のような若い読者の感性を理解しやすいからです。

想定読者の感性を理解できるからこそ、読者が求める物語を作りやすい事実は、とても理にかなっていますね。

 

 

 

想定読者の不満表を作成して、不満を解消できる要素を物語に組み込む

 

想定読者の不満表とは『読者が現実の日常に対して抱いている不満の一覧表』のことです。

 

 

繰り返し伝えますが、読者が空想の物語に触れようとする理由は、物語の登場人物を通して『現実の日常生活で満たせなかった願望』を擬似的に叶える(カタルシスを得る)ためです

 

想定読者が日常に抱いている不満の内容が明確に分かれば、それを解消する物語の設定を思いつきやすいですよね。

読者にカタルシスを与えられるほど、商品価値の高い小説となります。

それなので、より多くの読者の不満を把握しておくために、ひと目で分かる不満表を作った方が良いわけです。

 

 

どのように想定読者の不満を調べるかは、作者側が推測するしかありません。

日常に対して抱く不満は、想定読者自身も明確に把握していない『ふわふわした虚しさ』です。たとえアンケートを取っても、明確な答えは想定読者にも書けないでしょう。

 

想定読者の人物像を明確にしておくことで、どんな不満を日常に対して持っているのか、推測しやすくなる利点もあります。

不満表の作成のためにも、想定読者の人物像を固めておきましょう。

 

 

 

主人公の人物像は『想定読者の自己投影しやすさ』を重視する

 

読者に強烈なカタルシスを与える条件の1つは、自己投影のしやすさです。

 

カタルシスは、物語の登場人物を通して『読者が物語の出来事を擬似体験する』ことによって起きます。

擬似体験の濃度は、登場人物に対する『読者の自己投影の強さ』で変わります。

登場人物(特に主人公)に共感できる要素が多く、自己投影しやすいほど、読者は強烈なカタルシスを味わいやすくなります。

 

 

読者が登場人物に自己投影しやすくなるには、『登場人物の人物像』と『想定読者の人物像』を近づけることが大切です。

 

中学生・高校生・大学生の読者層が多い作品(例:ライトノベル)は、主要な登場人物が学生(特に高校生)であることが大半です。

この理由は、中~大学生にとって、学生である主要登場人物に共感・親しみを覚えやすくて、自己投影しやすいからです。

勉強する高校生

 

 

 

物語のテーマ候補・コンセプト候補は、10個以上を目指して作れ

 

新人賞で受賞できるような『売れる物語』を作りたかったら、第一に『読者受けするテーマやコンセプトを採用する』ことが鉄則です。

 

売れない商品案を元にして、実際に商品を作っても、商品は売れません。当たり前のことですよね。

このことは、物語作りにも言えます。読者に受けないテーマやコンセプトを元にして、プロットを組んで、実際に物語を作っても、高確率で駄作になります。

 

新人賞で受賞したかったら、まずはテーマやコンセプトの段階から『読者に受けるかどうか』を吟味してください。テーマ・コンセプト候補は、10個を目指して考案しましょう。その中から、最も読者受けしそうなものを選んでください。

 

テーマ・コンセプトが選べたら、次にプロットを考えます。プロットについても、候補を多く出して、最も読者受けしそうなものを選んでください。

 

テーマ・コンセプト・プロットの吟味で、制作時間のを使う心持ちでいましょう。物語の質は、テーマ・コンセプト・プロットで決まります。

文章技術も大切ですが、テーマ・コンセプト・プロット作りに比べたら、些細な問題です。

 

 

重要なことなので、繰り返します。

 

制作物の善し悪しは、計画段階で決まります。計画の時点で駄作なら、実際に制作した作品は、必ず駄作になります。もしも建築物だったら、建物が傾いて倒壊します。それくらい、計画段階は重要です。

まずは、物語の下地となるテーマ・コンセプト・プロットを吟味してください。ここで制作の大半の時間を費やしましょう。

優れたテーマ・コンセプト・プロットを選べれば、受賞確率は極めて高くなります。

計画 企画

 

 

 

物語の構成は、人気作の物語から真似るべし

 

物語の構成(どんな世界観・どんな舞台・どんな登場人物)を組み始める時は、すでに人気になっている作品の物語を真似ることをオススメします。

 

結果があるためには、必ず原因があります。

人気作としてヒットする作品には、人気になる原因があります。

人気の原因を調べ明かして、自分の物語の構成に組み込むことこそ、新たな人気作を作る近道です。

 

言い換えれば『王道を行け』ということですね。

 

 

王道を進みつつ、陳腐化を回避する

 

王道化は、陳腐化と隣り合わせです。

陳腐とは

ありきたりで、面白味や新鮮味のないこと。

 

 

王道要素を詰め込んでばかりいると、

「あれ、なんかどっかで見たような物語だな」

と思われてしまう、ありきたりな小説・漫画になります。

 

陳腐化した物語の具体例は、無料投稿サイトに無数に転がっています。

  • 不慮の事故で死んだら、異世界に転生した
  • ゲームを遊びつつ寝落ちしたら、異世界に転送(召喚)された
  • 幸運(神の加護など)に恵まれ、超人的な能力値や資産を得て、無双する
  • 異能が普及した学園で、主人公が大活躍して、なんだかんだハーレム化

 

 

差別化を図らず、流行ばかり追っていると、陳腐な作品になりがちです。みながみな、同じことをやり始めるからです。

ビジネスの世界では、流行を後追いする商品は、低価値の量産品として扱われます。商品自体に、独創性・希少性が無いからです。

たとえるなら、ダイソーのような100円均一店で売られる模造商品ですね。

画像引用元:DECKS|ザ・ダイソー(https://www.odaiba-decks.com/shop/tenant/-7-1.html)

 

 

作品の陳腐化を回避するには、これまでの王道作品と『明らかに違う要素』を導入して、既存作品と差別化を図る必要があります。

差別化に導入される要素は、以下の2つが代表的です。

差別化に導入される要素
  • 作者が人生経験で身につけた強み(専門的な知識など)
  • 常識と反する意外な設定

 

 

専門知識による物語の差別化

 

素人が2~3日で調べた程度では扱いきれない、専門的な知識を組み込んだ物語は、とても希少性が高いです。

ごく普通の一般人が応募する新人賞であれば、物語の設定が似通った応募作品は、ゼロに近くなります。

 

具体例は、刃牙です。

刃牙には、古代から現代に至るまでの多種多様な格闘術が、これでもかと言わんばかりに盛り込まれています。

生半可な格闘技オタクでは、あれほど広範かつ深い格闘知識を集めることは出来ません。

画像引用元:TVアニメ「バキ」公式サイト(http://baki-anime.jp/)

 

 

 

意外な設定による物語の差別化

 

意外な設定とは、たとえば『現実世界の常識とかけ離れている』や『物語の世界観・舞台設定に逆らう』ということです。

 

いくつか具体例を挙げていきます。

 

1つ目の具体例は、幼女戦記です。

幼女戦記は、エリートサラリーマンが幼き少女ターニャ・デグレチャフとして異世界に転生して、戦場で活躍する物語です。

現実世界の常識では、戦場は『大人の男性』が武器を持って戦う場所です。

女性であり、かつ非力な幼女の主人公が戦場を駆って活躍する光景は、常識外れで意外性に富んでいます。

画像引用元;カドカワストア|幼女戦記 アニメ完全設定資料集(https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g321702000179/)

 

 

次の具体例は、とある魔術の禁書目録です。

この物語では、舞台となる学園都市では、当たり前のように超能力が使われています。また、学園都市外部の『宗教要素の強い地域・国』では、魔術が当たり前に使われます。

主人公の上条当麻は『超能力・魔術の両方を無効化する特異能力』を右手に宿しています。

超能力・魔術が飛び交う世界において、それらを無効化する上条当麻の存在は、真っ向から世界観に逆らう意外な存在です。

画像引用元:とある魔術の禁書目録Ⅲアニメ公式サイト(http://toaru-project.com/index_3/)

 

 

もう1つの具体例は、IS(インフィニット・ストラトス)です。

ISの物語では、女性のみが扱える世界最強兵器『インフィニット・ストラトス』が登場します。

しかし、男主人公の織斑一夏は、なぜかインフィニット・ストラトスを扱えてしまいます。結果、インフィニット・ストラトスを使える世界で唯一の男として、女子学生ばかりの育成学校に入学させられます。

織斑一夏は、インフィニット・ストラトスの設定に逆らう意外な存在です。

画像引用元:IS<インフィニット・ストラトス>2公式ホームページ|TBSテレビ|キャラクター(http://www.tbs.co.jp/anime/is2/chara/)

 

 

 

面白いと思われる物語構成の特徴

 

人気作を分析すると、人々から面白いと思われる物語構成には、何かしら共通点があります。

以下の4記事は、物語構成を考える時に参考となるでしょう。

面白い物語の作り方と構成|大人気な小説・漫画の共通点

2018.09.13

人気物語の6つの型|世界で愛される物語の作り方

2018.10.06

行きて帰りし物語とは?解説と具体例を掲載|神話の物語法則

2018.09.18

貴種流離譚とは|小説・漫画・映画制作に役立つ物語の型

2018.10.06

 

 

 

冒頭(書き出し)の段階で下読み・選考委員の関心をガッシリとつかみ取る

 

応募作品が面白いかどうかを判断する主な要素は『冒頭(書き出し)で関心を引かれるか』です。

 

冒頭(書き出し)で関心を引かれたら、読者は「お、この作品は面白そうだ。ちょっと続きを読んでみよう」と思って、ページをめくってくれます。

反対に、冒頭(書き出し)で関心を引かれなかったら、読者は「つまらなそうだな。どうせ、続きも退屈なんだろうな」と思って、『つまらない作品』という先入観を持ちます。

 

心理学では、人物に対して最初に抱いた印象が偏見となって、のちの人物評価も影響が及ぶようになる人間心理を初頭効果と呼びます。

最初に『面白い』と思われれば、その後も『この作品は面白い』という偏見を通して、作品を読んでもらえます。もちろん、最初に『つまらない』と思われれば、その後も『この作品は つまらない』という偏見を通して、作品を読まれてしまいます。

冒頭(書き出し)で面白いと思わせれば、選考突破しやすくなるわけですね。

 

小説・ラノベの面白い冒頭(書き出し)の書き方については、こちらの記事で説明しています。参考にしてください。

小説・ラノベの面白い冒頭(書き出し)の書き方|具体例も掲載

2018.09.12

 

 

 

下読み・選考委員が注目する興味深い小説タイトルを付ける

 

新人賞を受賞するためには、小説タイトルで下読み・選考員の目を引くことも重要になります。

 

下読みにしても選考委員にしても、短期間で大量の応募作品を読み通します。その分だけ、1つ1つの応募作品の印象は薄くなりがちです。

しかし、小説タイトルで魅力的で印象深ければ「どんな内容なんだろう?」と好奇心を引かれ、自ら進んで読もうとします。当然、印象に残りやすくなります。

また、どの応募作品を次の選考段階へ進ませようか選ぶ時、小説タイトルの印象が深ければ、それだけ意識に引っかかりやすくなります。それが引き金となって、物語の良さも思い出してもらえたなら、選ばれる可能性は高まるわけです。

 

上記の理由から、たとえ応募作品であっても、興味深い小説タイトルを付けることは有利だと言えます。

思わず興味を引かれる小説タイトルの付け方については、こちらの記事で詳しく説明しています。参考にしてください。

小説タイトルのつけ方|投稿サイトで新規読者を増やすコツ

2018.10.10

 

 

 

小説・漫画の新人賞は、新商品開発のコンペティション

 

ここまで記事を読んでくださったなら、小説・漫画の新人賞は、新商品開発のコンペティション(競争会)であることを理解できたでしょう。

 

再三にわたって伝えますが、新人賞に応募される小説・漫画は『商品価値の高さ』を重視されます。

創作物の芸術性や文化財としての価値など、出版社は求めていません。

 

 

  1. 娯楽物としての商品価値があるか。
  2. より多くの読者を楽しませられるかどうか。
  3. 出版社に多額の利益を生み出してくれるかどうか。

 

上記の3点を意識して、商品価値のある小説・漫画を作り上げましょう。

 

 

 

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