どうも、ノマドクリエイターのショウヘイ( @shohei_creator )です。
ブログアシスタントのふーちゃんです。
YouTube の動画コンテンツ市場の急成長を筆頭に、人々のライフスタイルが急激に変化してきています。
今後は VR (仮想現実)と AR (拡張現実)のゲームコンテンツが普及していくことで、娯楽コンテンツの競争は激化の一途をたどるでしょう、
今回の記事では、娯楽市場の移り変わりを考慮しつつ、今後の小説家・ラノベ作家の生き方について、個人的な意見をまとめます。
この記事の内容は、小説・ラノベの衰退する未来という記事の内容を踏まえたうえで、小説家・ラノベ作家に求められる活動形態や技能を考察しています。
やがて小説・ライトノベル業界が直面する危機に実感が湧かない場合は、こちらの記事に先に目を通してみてください。
「今までの小説家・ラノベ作家の在り方が通用しなくなるので、どう対処したら生き残っていけるのか?」という疑問に対する答えです。
ショウヘイさんが小説の執筆を止めてでも、ひたすらにネットビジネスの実践に取り組んだ多くの理由が、この記事に集約されていますよ!
今後の娯楽市場は、動画コンテンツと VR & AR ゲームが占領する
この記事を書くことになっている最大の理由は、今後の娯楽市場は、動画コンテンツと VR (仮想現実)& AR (拡張現実)ゲームによって占領されることが確実視できるからです。
ヒカキンやはじめしゃちょーを代表とする YouTuber の出現に始まり、バーチャル YouTuber の概念の誕生、一大ジャンルと化したゲーム実況動画、テレビ番組に出演していた芸能人の参入など、どんどん YouTube 市場は過熱しています。
また、短時間の映像作品に特化した Quibi という動画配信サービスは、 2020 年 4 月のサービス開始前にもかかわらず広告枠が売り切れるほど、世界各国から注目されています。今後も動画コンテンツ市場が伸びていくと確信されている証拠です。
さらに、 VR ゲームと AR ゲームの進化も注目に値します。
より高品質の VR ゲームが一般家庭に普及するようになれば、深い没入感を味わいながらゲーム体験を得られます。さながら、異世界に転移したかのような錯覚を感じることでしょう。
AR ゲームについては、まず間違いなく、スマートグラスと連動して遊べるようになります。スマートグラスによって、現実の光景にゲーム映像が重ねて映されるので、半現実・半仮想の独特なゲーム体験を得られます。
上記の内容は、そう遠くない未来に実現します。それらの強烈で魅力的な娯楽コンテンツを前にして、文章を主体とする娯楽の小説・ライトノベルは、果たして大衆から求められ続けるでしょうか?
まともな判断能力の持ち主であれば、答えが「 NO 」であると直感できるはずです。
創作活動の場が YouTube に移り、キャラクター動画の投稿が盛んになる
YouTube の盛り上がりを見れば分かるように、娯楽コンテンツの需要は、動画またはゲームの方に傾いています。
漫画にしても、フェルミ研究所のように、動画(音声付き)に仕立てる方式が人気を博しています。
環境が整うまでに数年の時間は要するでしょうが、やがて、自主制作のキャラクター動画の投稿が多くなってくるはずです。
キャラクター動画の制作は、キャラクターの1つ1つのモーションを設定する必要があるため、まだ参入障壁が高いです。
しかし、共通の規格によってモーション・オブジェクト・キャラクターメイキングツールが制作されるようになれば、話は変わってきます。
『歩く・走る・伏せる』といったキャラクターの基本動作は、プレインストールされているデフォルト動作から選べるでしょう。特殊なモーションについては、企業または個人が配布するモーションセットをインストールすることで、簡単に再現できます。
いずれは、自動で各時点間の動作を補完することで、少ない作業量で滑らかにキャラクターを動かせるツールも登場するかもしれませんね(すでに存在するかも)。
現在の MMD にも見られますが、キャラクターの動画に使う小道具・衣服・舞台・エフェクトは、企業または個人が配布するモデルデータを借りられるはずです。自作する必要はありません。
小説や漫画のように、物語性の強い娯楽物についても、やがてキャラクター動画に取って代わられるのではないか……と個人的に予想しています。
制作の手間にもよりますが、たくさんキャラクター動画が増えたら、とても楽しそうですね。
動きや音声は、小説や漫画には実現できない面白さですから。
映像制作の感性が重要になってくるから、動画系の仕事に関心を寄せている人が中心になって、動画投稿していくかもね。
ただまあ、映像制作と脚本制作は別物だから、続編式の物語の体裁となると、独力でコンテンツを作り続けることは厳しいだろうね。
脚本の部分は、小説の執筆が得意な人が担当する……みたいな役割分担もありですね。
映像制作家と小説家がタッグを組んで、 YouTube にキャラクター動画が投稿していく未来が見えます。
小説家・ラノベ作家に要求される人材価値のハードルが上がる
動画と VR & AR ゲームが発展を遂げていくことで、娯楽市場は、今まで以上に苛烈な競争が繰り広げられます。
小説やライトノベルのような文字媒体の娯楽コンテンツは、基本的に、動画&ゲームコンテンツに勝てません。刺激の強烈さや受動性の高さでは、足元にも及びません。
「小説・ライトノベルは文章を書くだけだから、制作コストが低い。手軽に娯楽コンテンツを作れることが大きな強みだ」という意見もあるでしょうが、見当違いです。
たとえば、若者を中心に人気を集めているゲーム実況動画を思い浮かべてみてください。
録画と録音は、至って簡単です。キャプチャーツールでパソコン画面の特定領域を撮影しつつ、マイクに向かって喋りながらゲームを遊ぶだけです。
編集段階では、冗長な部分をカットしつつ、お決まりの効果音を挿入して、必要があれば字幕を表示するだけです。肉声でゲーム実況する場合は、字幕の編集は、ほとんど必要ありません。
これだけ制作が簡単なのに、動画コンテンツとして充分に通用します。ゲーム実況者が動画広告費で大金を稼いでいることは、周知の通りです。
ゲーム実況動画というコンテンツと競争することを考慮すると、小説・ライトノベルの制作の簡易さなど、特筆すべき点には感じません。
集中力を使って論理的に文章を組み上げることと比べたら、むしろゲーム実況動画を制作する方が楽なのではないでしょうか。
娯楽コンテンツとして、小説・ライトノベルに唯一の勝機があるとすれば、物語性の強さです。
物語として良質な作品を生み出していれば、動画コンテンツや VR & AR ゲームと差別化できるので、娯楽コンテンツとして生存できるでしょう。
言い換えれば、今後の小説家・ラノベ作家は、良質な物語を生み出せない者が切り捨てられます。
良質な物語を生み出すためには、物語の源泉である作家の人生経験が豊かであることが必須になります。
裏を返せば、ありきたりな人生経験しか積めていない一般人は、小説家・ラノベ作家として活動することが困難になります。
小説・ラノベ業界に限った話ではありませんが、ありきたりな技能や経験しか持っていない人材は、いくらでも替えが利きます。
だからこそ、労働市場で安く買い叩かれますし、簡単に首を切られます。
残酷な話ですが、これが現実です。
生き残るためには、何かに突出した能力を持ったり、他の人が持っていない強みを活かして差別化したりする必要があります。
チームを組んで1つの物語を共作する作家たちが続出する
今後の小説・ライトノベル市場は、良質な物語を生み出せる作家だけが生き残れます。反対に、ありふれた人生経験しか積んでいない作家は、どんどん人材価値が薄れていきます。
平凡な作家が生き残る手段があるとすれば、複数の作家でチームを組んで、1つの物語を共作することです。
ピクサーが映画を制作する時のように、チームメンバーが互いに知恵と意見を出し合いつつ、何度も何度も会議を重ねることで、良質な物語に磨き上げるしかありません。
1つの物語を共作するとなると、メンバー全員の総意が一致するまで手間はかかりますし、作品の権利関係の話がややこしくなるなど、厄介事は多いでしょう。
とはいえ、いつまでも個人で創作を続けていて日の目を見ないのであれば、いっそ同じような境遇の作家とチームを組んで共作に移った方が、賢明な判断ではないでしょうか。
複数人で知恵を出し合ってキャラクター設定やプロットを改良した方が、良質な物語が生まれる可能性は、飛躍的に高まります。執筆作業を分担すれば、小説投稿サイトに高頻度の投稿が可能になります。
書籍化を1つの到達点として、まずは有名になる機会を得て名を売った後の方が、はるかに個人作家として活動しやすくなると思いませんか?
日本・世界の各地を自由に旅できる『旅する作家』が生き残れる
今後の小説家・ラノベ作家は、激化する娯楽市場で戦っていくことになるので、良質な物語を生み出せる者だけが生き残れます。
良質な物語を生み出すためには、多種多様な作家としての引き出しを持っていることが重要です。つまり、人生経験が豊富であればあるほど有利です。
多種多様で濃密な人生経験を効率よく積み上げる方法は、旅です。
特定の地域に定住せずに、移ろうように日本全国・世界各地を旅して回れる旅する作家こそ、今後の時代に適した作家の象徴になります。
旅する作家は、何年も前から、ショウヘイさんが目標として掲げていた作家の在り方ですよね。
ネットビジネスを真面目に学び始めた動機は、自分が旅する作家になるためだったからね。
作家として生きることを真剣に考えたからこそ、旅する作家を目標に掲げて、ネットビジネスの実践に明け暮れたんだ。
それに、旅とネットビジネスは、相性が抜群ですし!
仕組みさえ作れれば、自分が旅している時でも、自動で旅費を稼いでくれちゃいます。
情報発信するネタにしても、旅はうってつけです。
旅は人生経験を豊かにしてくれるから、創作活動に大いに貢献してくれる。
旅する作家を目指すことは、ノマドワーカーとしての技能が身につき、変化の激しい今後の時代にも適応しやすくなる。
とてもお得だよね。
個人ビジネスに精通している作家は有利に立ち回れる
時代の流れとして、個人でもお金を稼ぐ能力を持っていることが重要になってきています。
大企業の終身雇用神話は崩れ去り、正社員の早期退職を促そうとする企業が増えてきました。
正社員であることは、もはや安定を意味しなくなっています。
シェアリングエコノミーやスキルシェアの概念が広がるとともに、特定の仲介サービス業に特化した企業が増えてきました。
メルカリの登場により、個人が所有している不用品の流通網は、劇的な発展を遂げました。
クラウドワークスやココナラの登場により、専門的な知識・技能・資格の持ち主は、フリーランスとして稼げる機会が激増しました。
創作業界についても、電子書籍を有料で販売できる Kindle や紙の書籍を低価格で発刊しやすくなる TEAPOT など、出版社が独占していたサービスの一部を代替できるものが登場しています。
また、創作物の投稿サイトでは、 PV 数に応じた広告費の還元であったり、ユーザー間の投げ銭の仕組みが導入されたりなど、出版社を経由せずに稼ぐ方法も増えてきています。
上記のような新サービスの登場によって、個人でも稼げる機会は、今後ますます増えていきます。
ただし、個人で稼ぐということは、集客・宣伝・販促・セールスといったサービスを販売するための工程を自分で負担する度合いが増えるということを意味します。
すなわち、ネットビジネスを実践しているなど、個人ビジネスに精通している作家が有利に立ち回れるようになります。
なるほど……。
ショウヘイさんが SEO でブログ集客をおこなったり、ココナラでサービス販売をおこなったりした経験は、この段階で活きてくるというわけですか。
そうだね。
出版社や小説投稿サイトに依存して、今までコンテンツ作りしかやってこなかった作家と比べたら、マーケティングに精通していると思うよ。
キャンピングカーに乗って創作活動を展開する作家集団
旅する作家の1つの形態ですが、いずれは異分野の創作家(小説家・漫画家・映像制作家・声優など)が協力し合い、大型のキャンピングカーに乗って各地を旅するでしょう。
そして、その土地の文化や特色を題材にして作品をつくり、各メデイアを利用して発表していきます。
このような創作活動の売りの1つとして、地方創生が挙げられます。
各地を旅して回れる作家集団だからこそ、現地の文化や特色を綿密に調べて、作品に反映させられます。そして、その土地の良さを外部に発信・宣伝することで、観光客の誘致や住民の定着など、さまざまな振興効果を発揮します。
日本の人口は、減少し続けています。地域の住民が減れば自治体の税収は少なくなり、自治体は厳しい財政状況を強いられます。そんな自治体にとって、物語形式の創作物という価値が加わった地域宣伝の機会は、積極的に活用したいと考えることでしょう。
すなわち、旅する作家の集団は、日本の行政機関を顧客として、創作活動を展開していける可能性を秘めているわけです。
日本を元気にするために、キャンピングカーに乗って各地を旅して回る作家集団。
なんか、すごくカッコいいですね!
創作活動をビジネスとして捉えるなら、行政機関を味方に付けた方が、何かと好都合だからね。
厚い社会的な信用を得られるから、他の企業と提携する時は、話が進みやすくなるだろうし。
また、創作活動の内容を自治体のサイトで取り上げられて、作家集団のホームページに被リンクを送ってもらえれば、 SEO において非常に有利になるよ。
色々なメリットがあるんですね。
旅する作家集団が実現したら、まずは日本一周を目指していきたいです。
その次の段階は、世界進出だね。
外国の文化を創作物として発信する試みは、それなりに需要があると思うよ。
いずれにせよ、日本から出ることを視野に入れた方がいいね。
今後の日本の経済成長は期待しづらいし、定年を引き延ばしたところで、労働力の総量が大きく変わるわけでもない。
創作家は、場所にとらわれずに仕事が出来るフリーランスなんだ。その強みを最大限に活かさないとね。
世の中の移り変わりに合わせて、生き方を柔軟に変えていかないと……ですね。